粉瘤
粉瘤(ふんりゅう)は、あかや皮脂などの老廃物が皮膚の内部にたまることによってできる、良性の腫瘍のことです。皮膚の内側に袋が形成され、老廃物がその袋に入りこんだものと言えます。
粉瘤の原因
何らかの原因で皮膚の垢が皮膚の内側に蓄積してしまい、角質物質の周りの皮膚が皮膚の下で袋状に発達することで起きます。まれに外傷が原因になることがあります。
自分で潰すことは絶対に避け、医療機関を受診してください。気になるからと言って無理に潰したりすると、細菌が入り込み感染を招き、あっという間に2~3倍の大きさになり、炎症を起こして痛みを伴うようになってしまいます。また、粉瘤の袋が周囲と癒着しやすくなり、傷跡が綺麗に消えにくくなってしまいます。 これは傷跡にこだわる医師にとっては大変残念なことです。 さらに、粉瘤は放っておくと年々肥大化します。 今すぐ体に異常を来すということはなくとも、早めに医療機関で治療を受けることをお勧めします。
よくある質問
- 粉瘤は放っておくとどうなりますか?
- 良性の腫瘍ではありますが、放置してしまうと赤みや腫れがひどくなる場合あります。
- 粉瘤は何科で受診できますか?
- 皮膚科や形成外科で受診することができます。
- 粉瘤の手術はどのくらいで治りますか?
- 炎症をおこしている中心部を丸くくり抜く日帰り手術を行います。手術後は、形成外科や皮膚科の専門医が経過観察を行っていきます。1~2週間ほどで治癒します。