ケロイド

ケロイドや肥厚性瘢痕などの異常瘢痕は、簡単に言うと「【コラーゲンやそれを作る線維芽細胞】と【血管】のかたまりの中に、様々な【炎症を起こす細胞(炎症細胞)】が散らばっている腫瘍」です。

コラーゲンの塊が硬いので腫瘍は硬く、血管が多いので赤く見える、という訳です。一番の問題点は、どんどん腫瘍が増えて広がっていくことです。見た目も悪くなるし、患者さんが最も苦労するのは、【炎症細胞】が発する物質により痒さ・痛さが強い事です。
一言で瘢痕と言っても、専門的にはケロイド、肥厚性瘢痕、成熟瘢痕、瘢痕拘縮などがあり、それぞれ治療法が異なります。ケロイドだと診断を受けて長期にわたり治療を受けていても、実は全く違う腫瘍だったという事は外来で時々経験することでもあります。
ケロイドは特に意識しないような小さな傷やにきびなどからもでき、まるで何もない場所に突然できたようにも思えることがあります。患者さんが「突然できた」とおっしゃるときは、ほとんどがニキビから発生したと思って良いでしょう。それ以外に手術や外傷、BCG接種痕やピアスなどが原因になることが多いです。

好発部位は、前胸部や肩まわり、上腕、下腹部、耳、下顎角部などです。それ以外には、臀部や大腿、上腹部、前腕などにも発生する場合がありますが、下腿、手足、頭、下顎角部以外の顔は非常にまれです。

ケロイドや肥厚性瘢痕は、できた部位や状態によって、最適な治療法が異なります。
まず初めに重要なのが、手術が適切なのか、手術以外が適切なのかを明確に判断することです。後述しますが、
(1)強いひきつれ(拘縮)があるもの
(2)感染源があるもの(粉瘤、毛の埋入など)
(3)有茎性のもの
などは手術が第一選択になる場合が多く、上記のような問題点のないものはまず保存的治療を行ってみるのが良いと思われます。

1.保存的治療(外来での治療)

A)内服薬
飲み薬ではトラニラスト(リザベン®)や柴苓湯(保険適応外)が有効であるとされています。トラニラストは抗アレルギー剤であり、腫瘍や肥厚性瘢痕の中の肥満細胞が出す伝達物質を抑制することにより作用をきたすと考えられています。一時、異常瘢痕とアレルギーには関係がないといわれていましたが、最新の研究ではその関係性が示唆されており、効果は弱いですが再度見直されているお薬です。

B)外用薬
塗り薬として効果のあるものにはいくつかあります。炎症を抑える目的での、ステロイド軟膏やクリームや、非ステロイド系抗炎症剤があります。また、ヘパリン類似物質などには保湿の効果があります。テープかぶれしやすい患者さんには、優しく良い治療だとは思いますが、効果が弱いのが難点です。また海外では、シリコンクリームなどを使用している事があるようですが、保湿以外の明確な作用機序は分かっていません。

C)シリコンジェルシートと圧迫
シリコーンジェルでできたシート状のシートにはさまざまな種類があります。また、より安価なポリエチレンでできたポリエチレンジェルシートもあり、同様の効果が認められます。ジェルシートは長期間貼っておくことで、保湿や創の安静・固定の意味があります*。素材が柔らかくクッション性もあるため、服でこすれたりする疼痛が強い部分などにやさしく使用できる利点がありますが、汗をかくと容易にはがれてしまう難点もあります。
また昔から、やけどのきずあとはサポーターや包帯などで固定することが効果的とされてきました。ケロイドや肥厚性瘢痕は、絶えず力がかかる部位にできる傾向が強いので、傷を安静に保つ意味で重要です。シリコンジェルシートやシリコンクッションをテープや包帯で固定することは、圧迫・固定の作用も働いていると考えられています。

D)ステロイドテープ
最も多く利用されているものには、抗炎症剤であるステロイドがついているテープ(ドレニゾンテープ®、エクラープラスター®)があります。ドレニゾンテープは古くからあるステロイドテープで透明な素材で薄く、顔面や、嫌がってはがしてしまう小児に使いやすいものです。また、数年前に発売になったエクラープラスターは効果が強いため、保存的治療の主役をなすものとなりました。

E)注射
ステロイド(ケナコルト®など)を注射するのはケロイド治療の基本であり、どこの病院でも行われます。注射によって赤みや盛り上がりは著明に減少しますが、周囲の皮膚の菲薄化が生じることもあるのが欠点です。また硬い瘢痕の中に注射するため強い痛みがあり、女性ではステロイドの影響で生理不順が生じることもあるため注意が必要です。

F)レーザー
ケロイドや肥厚性瘢痕の治療に、レーザーを使うことがあります。ケロイドや肥厚性瘢痕の中の血管を破壊したり、コラーゲンの分解を促進させることを目的としたものが主流です。

G)その他

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