耳垂裂をそのまま放置している方はいませんか?

また、
「耳垂裂の治療を諦めてしまっている」
「耳垂裂の治療が怖い」
「髪の毛で隠れて見えないからそこまで気にしていない」
「子供が耳垂裂を発症していて何とかしたい」

こんな方も多いのではないでしょうか。
ですが、耳垂裂は放置しておくと腫れや痛みを伴うこともあるので、きちんと治療を受けることをおすすめします。

今回は、耳垂裂にお悩みの方に向けて治療法を紹介していきます。

耳垂裂の種類

耳垂裂とは耳たぶが2つに割れてしまっていることをいいます。

耳垂裂の原因は主に2つに分かれていて、先天性と後天性といいます。
まずは、先天性から説明していきましょう。

①先天性

先天性の耳垂裂は、生まれつき耳たぶが裂けてしまっている状態のことです。
原因としては未だ不明とされていますが、人間の耳というのは妊娠1ヶ月〜2ヶ月の間に耳の形が完成するといわれています。
しかし、耳の形が完成される間に耳たぶの部分に何らかの障がいが起こり、その結果生まれつき耳たぶが2つに分かれてしまうケースがあります。

②後天性

後天性の耳垂裂の原因は主にピアスが原因です。

「ピアスが引っかかって耳が裂けてしまった…」
「重いピアスを付けていて穴が広がって裂けてしまった…」

このようなケースが多く見られます。
特に重いピアスは長い期間付けていると、耳に負担がかかり裂けてしまい耳垂裂になりやすいといったケースがよくあります。
裂けてしまうと耳の痛みも伴うので注意が必要です。

以上の2つが耳垂裂の原因となります。

先天性・後天性の両方に言えますが、耳垂裂は放置すると傷口から細菌が繁殖して腫れや痛みを伴うこともあるため早めに治療を受けるようにしましょう。
また、耳垂裂は自然に治ることはなく手術が必要とされています。
先天性の方も耳垂裂の治療は一般的に1歳以降からおこなえるので、小さなお子様の治療も可能です。
お子様に耳垂裂がある方は、手術ですので不安もあるかと思います。
ですので、まずはお近くのクリニックに相談してみるといいかもしれません。

耳垂裂の治療法

続いては耳垂裂の治療法を紹介していきます。

耳垂裂の手術は、3つの術式方法があるので説明していきましょう。

W形成術

まずはW形成術です。
裂けた耳たぶの縁の部分にW字型の傷を作り、傷の両脇に小さなジグザクの切開をおこなう手術をします。
傷を切り取り、残ったジグザグ傷を縫合することで傷跡を目立たなくしてくれる術式です。

Z形成術

続いては、Z形成術について説明していきましょう。
術式としてはZ形成術がクリニックで一番多いといわれています。
裂けた耳たぶの傷の両わきに2か所切り込みを入れ、角を入れ替えて縫合します。

直線法

最後に直線法を紹介していきます。
直線法は、裂けた耳たぶに沿って直線に皮膚を切り縫合する術式のことです。

以上が耳垂裂の治療法でした。
3つの術式とも日帰り手術になります。
クリニックと相談して自分に合った術式で耳垂裂の治療をしましょう。

手術時間は長くても30分〜1時間程度で終了します。
手術というと少し怖いという方もいらっしゃると思いますが、局部麻酔をするので手術中の痛みもなく安心して治療することができます。
また、小さなお子様の場合ですと全身麻酔がおすすめです。
クリニックによって多少の違いはあると思いますので、まずは調べてみることから始めてみ
てください。

耳垂裂治療のメリット・デメリット

続いては、先ほど紹介した耳垂裂治療の3つの術式のメリット・デメリットを紹介していきます。
少しでも参考にしていただけたらと思います。

W形成術のメリット・デメリット

メリット

元の傷の長さや耳たぶの厚みが違っていても対応することが可能です。
Z形成術と似たように見えますが立体的な歪みが生じず、耳の長さを正確に合わせられるためZ形成術より仕上がりが綺麗といわれています。

デメリット

クリニックによってはW形成術をおこなっていないところもあります。
ですのでW形成術をご希望とされる方はクリニックへの確認が必要です。

Z形成術のメリット・デメリット

メリット

耳のひきつれがおきず、くびれができないため術後の耳の仕上がりが綺麗です。

デメリット

高度な耳の変形は期待はされていません。

直線法のメリット・デメリット

メリット

他の術式と違い、切除する耳の面積が小さいため耳たぶの左右差は出にくいといわれています。

デメリット

時間が経過していくうちに縫合した傷跡が縮む可能性があります。
そのことによって耳の形がずれたりくびれてしまったりと仕上がりが綺麗ではなくなってしまうことがあります。

以上のことが各術式によるメリット・デメリットになります。
全体的の耳垂裂治療によるメリット・デメリットとしては、

メリット

耳の形を綺麗にすることができる
マスクを気にせずにかけられる
周りの目が気にならない

デメリット

治療法が手術なため、必ず抜糸がある
細菌による感染症などの副作用・リスクがある

耳垂裂治療のメリット・デメリットの紹介をしていきました。
メリット・デメリットを聞いてどうでしたか?
どんな手術にもメリット・デメリットは必ずあるのでよく理解をして治療を受けましょう。

手術の流れ

耳垂裂手術の流れを説明していきます。

手術は事前に医師とのカウンセリングをおこない、医師と本人で決めた術式で治療をおこなっていきます。
手術前には耳垂裂の状態をよく確認をしてくれ、麻酔をおこなってくれるので安心してお任せしましょう。

手術の流れとしては以下の2つになります。

①縫い合わせる場所に印をつけます。

②傷口と印を確認しながら丁寧に裂けた傷部分の皮膚を切除し縫合します。

この2つが手術でおこなわれることです。

その後アフターケアや術後5~7日後には抜糸をします。

耳垂裂手術の費用 ここの費用については掲載なしで

続いては、耳垂裂の手術費用について説明していきましょう。

・自費診察 初診料 約3000円
      再診料 約1000円

⇒保険が適応でない場合は、自費診療になります。
必ず自費診療の場合は、クリニックにお問合せしましょう。

耳垂裂にかかる費用はこのようになっています。

あくまで目安ですのでクリニックによって金額は異なりますが、参考にしてみてください。

耳垂裂治療前に確認すべきこと

手術後、後悔をしないためにも手術前に確認しておくべきことを紹介していきます。
安心して任せられるクリニックを選び、耳垂裂の悩みを解決しましょう!

クリニック選び

クリニックを選ぶポイントをいくつか紹介していきます。
クリニック選びで失敗はしたくありませんよね。
ぜひ、参考にしてみてください。

カウンセリングが丁寧か

カウンセリングはクリニックの印象や治療をする上でとても重要です。
医師やスタッフのカウンセリングが丁寧だと安心しませんか?
カウンセリングを丁寧におこなってくれることで、治療についてもきちんと理解ができ安心して手術を受けられます。
クリニックに行った際は、意識して見てみてください。

症例写真があるか

クリニックに行った際や、クリニックのホームページに症例写真があるか確認をしましょう。
症例写真がないと医師へ不安を抱いてしまうという方もいます。
実際に症例写真があることでビフォーアフターがわかるので、不安がないまま手術を受けることができます。
細かい確認ですが、不安をひとつでもなくすためにクリニックやクリニックのホームページなどで確認してみましょう。

また、当院では耳垂裂手術だけではなく柔道耳の手術もおこなっています。
柔道耳とは、柔道やレスリングをしている方に多く見られます。
刺激、摩擦、圧迫などが原因で耳の皮膚下と軟骨の上に存在する軟骨膜の血管から出血することで耳が膨らんでしまい、さらに耳の組織が線維化してしまうことで柔道耳になるといわれています。
お子様の部活動で柔道耳になってしまい悩む方も多く見られますので、耳垂裂だけではなく柔道耳の手術もご検討されている方は、参考にしてみてください。

 

口コミや体験談を見てみる

例えば、
「耳垂裂 東京 口コミ」
などと調べると各クリニックの口コミや体験談が掲載されています。
実際に手術を受けられた方の感想を見ることができるのでクリニック選びの参考になります。
また気になるクリニックがある方も調べてみると掲載されているかもしれませんので、ぜひチェックしてみましょう。

アフターケアまでしてくれているか

術後のアフターケアももちろん大事ですよね。
耳垂裂手術には大体アフターケア付きですが、一応確認は必要です。
術後は副作用が起こりうる可能性もあります。
しっかりアフターケアがされているクリニックや何かあった時にすぐに対応可能なクリニックを選びましょう。

以上がクリニックの重要なポイントになります。
手術になるのでクリニック選びは失敗したくないですよね。
ひとつずつ不安を解消して、安心して手術を受けましょう!

手術による副作用

最後は耳垂裂手術による副作用をお伝えしていきます。
副作用を前もってチェックしておきましょう!!

縫合不全

傷を縫合した糸が取れてしまうことがごく稀にあります。
衣類やシーツなどと擦れることが原因で糸が取れてしまうことがあります。
万が一、糸が取れてしまったと感じたらすぐにクリニックへ連絡しましょう。

感染症

傷口から細菌によって炎症してしまうことがあります。
傷跡が痛みだして、腫れや膿が出てくると感染が疑われるので注意しておきましょう。
心配な方は、抗生剤を予防として飲むことで可能性は低くなります。
クリニックで処方してもらってくださいね。

痛み

手術をすることで痛みを伴うことがあります。
痛み止めを飲むことで対応は可能ですので、クリニックで処方してもらいましょう。

傷の赤み

手術後、傷の赤みが目立つことがありますが数か月もすれば目立たなくなっていきます。
心配な方は医師に相談してみるとよいでしょう。

ケロイド

ケロイドとは傷跡の中で、膨らみや硬さが強いものをいい、手術をした部分がケロイド状になってしまう場合があります。
遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法があります。
もしなってしまった場合はクリニックへ相談をして、ケロイドの治療を受けましょう。

耳の変形

耳垂裂が複数ある場合にケロイドが合併している場合に起こる可能性があります。
その場合、耳の形を正常化できずに変形が残ってしまう可能性があります。

耳のくぼみ、引きつれ

傷跡の下部分にくぼみが残ってしまったり、引きつれを起こす場合があります。
その場合の対処法としては、再度手術をして修正することをおすすめします。

以上が耳垂裂の治療後の副作用でした。

副作用が怖い方は、クリニックに不安を相談して少しでも不安をなくしましょう。
薬を処方してもらうなど予防法もありますので、迷わず相談してみてくださいね。

耳垂裂治療のケア

入浴

手術当日の入浴はお控えください。洗顔は当日から可能です。
シャワーは翌日から可能になります。
ですが、抜糸までの間シャワー浴にしましょう。
湯船につかりたい場合はぬるめのお湯、または短時間の入浴にしましょう。

運動・飲酒

当日の運動・飲酒は控えましょう。
また、激しい運動は抜糸までの間控えましょう。

清潔に保つ

術後1週間は耳を清潔に保てるようガーゼなどで保護しましょう。
クリニックで指導があるかと思いますのでそれに沿ってケアをしていきましょう。
また、手術した耳部分をぶつけないように注意してお過ごしください。

以上の3つが耳垂裂の手術後のケアになります。
実際に手術を受けられるクリニックでも説明があると思いますので指示に従い、ケアをしていきましょう。

よくある質問

Ⓠすぐに手術を受けたいのですが、初診日には手術は可能ですか?
手術前には血液検査で感染症等のチェックが必要になります。
ですので初診日当日には検査のみをおこない後日手術を受けることになります。
Ⓠ治療後には同じ個所にまたピアスをすることは可能ですか?
同じ個所にピアスをすることはできません。
治療をした部分より離れた場所ならピアスをすることは可能です。
Ⓠ抜糸は痛いですか?
縫合に使用している糸は細いナイロン糸なので、抜糸時に痛みを感じることはありません。
Ⓠ手術後に通院する必要はありますか?
術後5〜7日後に抜糸をおこなうのでその際クリニックに来てもらいます。
その後は約1か月後に問題がないか耳の状態を確認いたします。

まとめ

耳垂裂の治療法をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
誰でも手術というと不安はありますよね。
ですが、耳垂裂を放置しておくと傷口から細菌が繁殖してしまうこともあるので恐れず治療することをおすすめします。
耳垂裂の悩みを解決するためにまずはクリニックへ相談からでもしてみてくださいね。
また、ご検討されている方で、妊婦さん、または授乳中の方はお控えください。
耳垂裂を治療して綺麗な耳を手に入れましょう。

関連記事

監修医師

沼畑 岳央Numahata Takao

沼畑 岳央 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
弘前大学医学部医学科卒業
茨城県立中央病院
東京大学医学部附属病院
東京大学医学部附属病院形成外科
埼玉県立小児医療センター形成外科
静岡県立こども病院形成外科
総合病院国保旭中央病院形成外科
がん研究会有明病院形成外科
東京大学医学部附属病院形成外科 助教
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
専門分野
形成外科一般、耳介形成・再建、乳房再建、マイクロサージャリー
美容外科、美容皮膚科(レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸)など

診療内容

google map

駅から近い!夜7時まで診療

〒102-0093
東京都千代田区平河町1-4-5 平和第一ビル地下1階

【ACCESS】
麹町駅:1分、半蔵門駅:4分、永田町駅:5分、四ツ谷駅:10分、赤坂見附駅:10分、市ヶ谷駅(有楽町線+徒歩):5分
【診療時間】
■平日
10:00〜13:00(最終受付12:30)
14:00〜19:00(最終受付18:30)

■土曜日
10:00〜13:00(最終受付12:30)
14:00〜17:00(最終受付16:30)

■日曜日・祝日
日曜・祝日の診療時間につきましては、お知らせをご覧ください。
【休診日】
不定休
【電話でのお問い合わせ】
03-6261-4320
※保険診療は電話予約制ではありません。
直接ご来院ください。
麹町皮ふ科・形成外科クリニック電話予約