ダニアレルギー

ダニアレルギーとは

ダニアレルギー(ハウスダスト)は、ダニを抗原(アレルゲン)とする鼻粘膜と結膜のアレルギー性の病気です。体内に入ってきたダニを撃退しようと免疫機能が過剰に働くことで起きます。そのためダニアレルギーの症状は、アレルゲンであるダニが体内に入り込みやすい鼻や目に現れます。

対策

1.掃除をする

ダニが体内に入る量を少なくするため日常的に部屋を清潔にしたり、こまめに布団やソファに掃除機をかけることが効果的です。
ここで大切なのは、入念に掃除機をかけることです。畳1畳分で30秒かけてもいいと言われています。畳はやめられるならやめた方がよいですが、それもなかなか難しいので、掃除する場合は、畳の目に沿って念入りに掃除機をかけましょう。ダニは暗いところを好むので、予め部屋を暗くしておき、ダニをおびき寄せてから掃除機をかけるのも効果的です。
布製のソファやカーペットは出来るだけやめるか防ダニ用のカバーを利用するのもよいでしょう。

2.薬を使ってアレルギーを治す

ダニアレルギーを治療する唯一の方法である舌下免疫療法(以下に詳細を記載)は、実際にダニのアレルギー物質を毎日投与し、身体をダニに慣れさせるという治療です。
治療期間は数年間と長いですが、根本から治療する効果的な方法です。

3.抗アレルギー薬を内服する

くしゃみが止まらない、目がかゆい、鼻水が出る等、つらいアレルギー症状を抑える薬です。抗アレルギー薬によっては、眠くなったり効き目が弱かったりそれぞれ特徴がありますので、ご自身の生活に合う薬を飲むのが重要です。他に点眼薬や点鼻薬もあります。

舌下免疫療法とは?

ダニアレルギー性鼻炎や花粉症の治療法の一つです。
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、治療薬を舌の下に置いて溶かして服用する方法で、自宅で服用することができます。服用後5分間は水分や食事の摂取は控えていただきます。
舌下免疫療法は、アレルギー検査の結果、ダニアレルギーと診断された患者さんに治療を行います。

舌下免疫療法の治療の流れ

①アレルギー検査をする

血液検査でダニアレルギーの有無を確認します。

②1週間後アレルギー検査の結果説明

1週間後にアレルギー検査の結果を説明します。ダニのアレルギーがあれば、その日のうちに治療を開始します。

③医師の前で薬を服用し30分間院内で様子を見る

初めての薬は、医師の前で薬を服用します。舌の下に薬を置き、1分間かけて溶かしたのち、飲み込みます。30分間院内でお待ちいただき、異常がないことを医師が確認します。

④1週間自宅で少量の薬を服用

2日目からは、自宅で服用していただきます。1週間は、ミティキュア3300JAU錠を服用していただきます。2週目以降に服用する10000JAU錠に比べ、アレルゲンの成分が少量のため、1週間かけて、アレルゲンに体を慣らす意味があります。

⑤1週間経過後、一定量の薬に変え服用を継続します

1週間の間、強い副作用がでなければ、10000JAU錠に変え服用を継続します。3300JAU錠から10000JAU錠に変えた場合、まれに副作用が出ることもありますので、最低でも1週間の間は、体調の変化をしっかり見てあげてください。

服用方法

①服薬直前に乾いた指で、ミティキュアダニ舌下錠をブリスターシートから取り出してください。
②すぐに舌の下に置き、1分間保持した後に飲み込んでください。舌の下に置くとすぐに溶けてなくなりますが、ミティキュアが溶け出した唾液は1分間舌の下に保持してください。飲み込んだ後5分間は、うがいや飲食をしないでください。
③小さなお子さんの場合、舌の下に1分間保持できているかを確認してください。ミティキュアが1分間で溶けない場合には、溶けるまで舌下に保持してから飲み込んでください。
④服用を開始していただく初めのうちは、医療機関の空いている午前中や夕方に服用していだくことを強くおすすめします。強い副作用やアナフィラキシーを起こした場合に、すぐに受診できるようにするためです。服用前後の2時間程度は激しい運動や入浴、成人は飲酒を避ける必要があるため、生活リズムと相談しながら服用を続けていただくのがよいです。

治療のタイミングや期間

ミティキュアの服用は、一年中治療を開始できます。1日1回、少量の治療薬から服用を始め、その後決められた一定量を数年間継続して服用します。
初めての服用は、医療機関で医師の監督の元行いますので、服用方法の指導も同時に行います。2回目以降は自宅で服用することができます。
ミティキュアによる治療は、3年以上が推奨されています。

期待できる効果

治療開始後,数カ月で効果が期待できます。年単位で治療を継続することにより、ミティキュアの投与を終了した後も長期にわたって症状を抑えることができます。完全に抑えられない場合でも、症状が軽快します。
くしゃみや鼻水、目のかゆみなど花粉症のつらい症状を根本から治したり、長期にわたり症状を抑える効果が期待されています。症状が完全に抑えることが出来ない場合もありますが、症状を和らげる効果があり、アレルギー治療薬の減量にもつながります。

服用の注意点

・ミティキュア服用後少なくとも30分間は、ご自身の体調に気をかけてください。特に服用開始初期は、副作用が強く出ることがありますので注意してください。
・主な副作用は、口の中の腫れ、かゆみ、不快感、異常感、唇の腫れ、喉の刺激感・痛み・腫れ、不快感、耳のかゆみなどです。まれに重大な副作用として、全身性の強いアレルギー反応(ショック、アナフィラキシーなど)が発現することあります。
・血行が促進するとミティキュアの体内への吸収が増し、副作用が起こりやすくなります。服用前後の2時間程度は激しい運動や入浴、成人は飲酒を避けてください。ミティキュアの服用は、家族の居る場所や日中が推奨されます。特に小さなお子さんは、保護者の管理下で服用してください。
・ミティキュアを誤って多く服用してしまった場合には、直ちに吐き出してうがいをしてください。舌の下に1分間保持せず飲み込んでしまった場合には、その日は再度服用しないでください。服用し忘れてその日のうちに気がついた場合には、その日の分を服用してください。服用したかどうか分からない場合には、その日は服用しないでください。
・錠剤のまま飲み込まないでください。
・気管支喘息や風邪などで体調がよくない場合、口の中に傷がある場合、抜歯時には、ミティキュアの服用について医師の判断を仰いでください。
・アレルギー性鼻炎の症状がある場合には、抗ヒスタミン薬(内服,点眼)、抗ロイコトリエン薬、鼻噴霧ステロイド薬などを使用して構いません。

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