ボーエン病とは

皮膚がんの一種で、皮膚の有棘(ゆうきょく)細胞がん※1が表皮(皮膚の一番外側)だけに留まっている早期段階の状態のことです。病気の進行はゆっくりで、高齢の方によく発生します。

※1有棘細胞がん: 表皮の中間層を占める有棘層を構成する細胞から発生するがん

原因

手や顔に発生する場合は、紫外線が関与していると考えられています。多発する場合は、井戸水や農薬などに含まれたヒ素の摂取が原因として考えられます。

検査

診断を確定するには生検を行うのが標準の手順になっています。この検査では、皮膚から少量の腫瘍組織を採取し、顕微鏡で調べます。

当院の治療

(1)表皮内癌としてのボーエン病

ボーエン病は初期なら病変を切り取って完治することがほとんどです。手術は病変が小さければ切り取ったあと、傷を直接縫い合わせて閉じることもあります。病変が5センチメートルとか10センチメートル以上ですと切り取った後の皮膚欠損が大きく、複雑な形の皮膚欠損となり直接縫合することはできないこともあります。そういう場合は、植皮術や皮弁形成術で修復が可能です。植皮術と皮弁形成術のどちらが適しているかは患部の状態により決定します。

(2)ボーエン癌

表皮内癌より進行したボーエン癌であるときは、病変の切除と植皮や皮弁で修復することに加えリンパ節郭清術を組み合わせることがあります。また状況により放射線療法、抗癌剤の投与、レーザー焼灼、冷凍凝固療法などが行われることがあります。

日常生活の注意点

有棘細胞がんには紫外線への曝露が関係していると考えられるため、医師は幼児期から紫外線を浴びる量を減らすためいくつかの対策を推奨しています。

  • 日光を避ける:例えば、屋外では日陰に入る、午前10時から午後4時まで(日光が最も強くなる時間帯)の屋外活動を減らす、日光浴や日焼けマシーンの利用を控える
  • 保護効果の高い衣類を着用する:例えば長袖のシャツ、ズボン、つばの広い帽子
  • 日焼け止めを使用する:紫外線防御指数(SPF)30以上で紫外線A波とB波に対する防御効果のあるものを指示通りに使用し、2時間毎に、また泳いだ後と汗をかいた後にも塗り直す(ただし、日光を浴びる時間を増やすことを目的に日焼け止めを使用してはならない)
診療内容

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