シダキュア
シダキュアの性質
シダキュアは、舌の下に置くと、すぐに唾液で溶けてなくなります。
また、他の錠剤よりも湿気を吸いやすく、やわらかいのが特徴です。
- お薬の溶けた唾液はすぐに飲み込まず、1分間、舌の下で保持してください。
- お薬が欠けたり割れたりした場合、それらも一緒に服用してください。
シダキュアについて
シダキュアは、スギ花粉を原料としたエキスで、少量から服用することによって体を慣らし、スギ花粉によるアレルギー症状を和らげます。他のアレルギーには効果はありません。
- 服用開始前にスギ花粉症の確定診断が必要です。 ※
- 初めての服用は、副作用がでることがありますので、医師の監督のもとで行います。 ※
- 治療開始時期はスギ花粉が飛散していない時期となります。年によって異なりますが、1~5月はスギ花粉が飛散している可能性のある時期のため、治療開始は6~12月となります。
舌の下に薬を入れたまま2分間保持した後に飲み込みます。 - 対象年齢:年齢制限は特になく、薬を舌下で保持することが可能な方
高齢者の方は、保険適応外ではありませんが、効果のある方の割合がやや少なくなると予想されます。 - 最初の1~2週間は徐々に増量し、その後は決まった量を服用します。
- 1日1回、約3年間継続して服用します。
現在のところ明確な時期は決まっていませんが、学会では3~5年を推奨しています。今後時期が明確になりましたら、随時ご報告いたします。 - 副作用が出た場合は直ちに中止し、クリニックにご連絡ください。
※初めて服用する時はスギ花粉症の検査に20分、内服後に30分間の経過を診る必要があるので、お時間を要します。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
服用上の注意
●シダキュア服用中も抗アレルギー薬の内服・点眼・点鼻治療が可能です。
●誤って多く服用してしまったとき
- 直ちに吐き出し、うがいをしてください。
- 翌日、改めて前日の用量を服用してください。
●2分間保持できず、のみこんでしまったとき
- その日は再度服用しないでください。
- 翌日、改めて前日の用量を服用してください。
●服用し忘れたとき
- その日のうちに気が付いた場合、その日の用量を服用してください。
- 翌日気が付いた場合、前日の用量を服用してください。
●中止・再開するとき
- 服用を中止する場合、自己判断で中止せず、必ず医師に相談してください。
- 服用を長期に中断した後、再開する場合、必ず医師に相談してください。
いずれの場合も、決してその日の分以上の用量を服用しないでください。
異常が認められた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
医師に相談すべきとき
次のような症状があるときは、シダキュア服用前に医師に相談してください。
- 喘息発作や症状が激しいとき
- 口内炎など、口の中に炎症があるとき
- 風邪をひいているときや、体調が悪いとき
- 抜歯などの口の中の手術や治療を行ったとき
服用後、特に気をつけてほしいこと
シダキュア服用後、次のような副作用が現れるおそれがあります。
特に、
- 服用後少なくとも30分間
- 服用開始初期(およそ1ヶ月)
- スギ花粉が飛散している時期
は注意してください。
主な副作用
- 口の中の副作用 口内炎、舌の下の腫れ(舌下腫脹)、口の中の腫れ(口腔内腫脹)
- 喉のかゆみ(咽頭そう痒感)
- 耳のかゆみ
- 頭痛
など
上記のような症状が現れた場合、直ちに医療機関を受診してください。
主な副作用
- ショック
- アナフィラキシー ※
※医薬品などに対する急性の過敏反応により、医薬品投与後多くの場合30分以内で、蕁麻疹などの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状突然のショック症状(蒼白、意識の混濁など)がみられる
よくある質問
- シダキュアはいつまで飲めばいいですか?
- 1日1回、最低でも3年以上、毎日継続する必要があります。 学会では3~5年を推奨しています。
- シダキュアを飲み忘れた場合はどうすればいいですか?
- 服用したか不確かな場合は、その日は服用しないでください。 1日~数日の短期間の飲み忘れの場合は、問題ありません。1週間を超える場合は、最初からやり直しになります。再開する場合、必ず医師に相談してください。
- シダキュアも子供も使えますか?
- これまでのスギ花粉に対する舌下免疫療法薬シダトレンは12歳以上が対象でしたが、12歳以下の小児(原則 5歳以上)でも内服可能となりました。