シャンプーやブラッシングなど、ヘアケア中に抜け毛が気になることもありますよね。
抜け毛が多いと、「将来的に禿げてしまうのではないか」と心配になったことがある人もいるのではないでしょうか。
髪には、ヘアサイクルという成長の周期があり、季節の変化や生活環境によって影響を受けます。
このことで、一時的に抜け毛が増えてしまうことがあります。
しかし、抜け毛が増えたからといって、必ずしも禿げてしまうわけではありません。
抜け毛が気になる人は、以下のような疑問を抱えているのではないでしょうか。

抜け毛が増えやすい時期はある?

抜け毛が増えると将来的に禿げるの?

男女で抜け毛の原因に違いは?
この記事では、抜け毛が増える時期や原因、抜け毛が増えると禿げるリスクが上がるのか、性別による抜け毛の違いまでをご説明します。
抜け毛が多く、原因が気になっている人は参考にしてみてください。
麴町皮膚科・形成外科クリニック理事長
苅部 淳

当クリニックでは薄毛・AGA治療の毛髪再生医療を希望する方が安心して来院していただけるよう努力しています。
AGA(男性型脱毛症/壮年性脱毛症)でお悩みの方に徹底したカウンセリングを行います。症状・進行具合・ライフスタイル等から貴方に最適な治療方法をご提案し、AGA治療を継続して行う事ができます。
薄毛・抜け毛でお悩みの場合はお気軽にご相談ください。
経験を生かした施術とアドバイスで多角的な見地から最適な治療を実現いたします。
当院のAGA治療では「毛髪再生医療の幹細胞培養上清療法」を採用しています。
>>発毛の再生医療の詳細はこちらを御覧ください。
実際にAGA幹細胞注入の施術を受けた患者様の症例写真はこちらになります。
苅部 淳理事長詳細プロフィール
メディア出演:Youtuberヒカルさんのチャンネル
著書:未来を変えるEthical Mind
抜け毛が多い時期と対策

髪の成長には周期性があり、季節の変化や生活環境の影響を受けやすいため、時期によって抜け毛が多くなることがあります。
抜け毛が多い時期を知り、適切なケアを行うことで、髪のトラブルを予防することが大切です。
ここでは、抜け毛が多いと感じる時期や対策について詳しく解説していきます。
季節性の抜け毛

一般的に、「春と秋」は抜け毛が増えやすい季節です。
これは、気温の変化や生活環境の変化によって、自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなるためです。
以下では、それぞれの季節における抜け毛の理由や対策について、説明していきます。
春の抜け毛
春は年度の始まりであり、進学や就職、転職などで生活環境が変わる人が多く、ストレスの影響により抜け毛が増えることがあります。
ストレスによる自律神経の乱れは、ホルモンバランスに影響を与え、髪の成長や抜け毛のサイクルが変化してしまうのです。
環境に慣れれば髪の成長サイクルも元に戻るため、春の抜け毛の増加は一時的なものであることが多いですが、持続する場合は注意が必要です。
また、気温が上がってくることで冬の間体温調節の役割を担っていた毛髪が、その役目を終えて抜け落ちるという生き物の本能の名残もあるという説もあります。

環境の変化で乱れてしまいがちなヘアサイクルを整えるためにも、栄養バランスのとれた食事を摂り、しっかりと睡眠を取ることを意識しましょう。
一時的なものだから大丈夫!と放置してしまい、ヘアサイクルの乱れが整わないまま過ごすことで薄毛へと進行してしまう場合もあります。
不安を感じる場合には、早めに専門の医療機関へ相談しましょう。
秋の抜け毛
秋は、夏に蓄積された紫外線などのダメージにより抜け毛が増える場合があります。
暑さによる食生活の変化や心身の疲れなども、夏に抜け毛が増える原因です。
また、秋になり気温が低下することで、自律神経が乱れ、髪の成長に影響を与えることがあるので対策していきましょう。
自律神経が乱れているとき

自律神経の乱れは全身の血流を滞らせ、抜け毛増加の原因になります。
血行不良になると、髪の成長に必要な栄養素が頭皮まで届きにくくなり、髪を細く抜けやすくなってしまうことがあります。
自律神経の乱れを整えるためには、適度にストレスを解消する習慣をつけたり、規則正しい生活を送ることが大切です。
ホルモンバランスが崩れたとき

ホルモンバランスが乱れると、髪の成長サイクルが影響を受け、抜け毛が増える原因となることがあります。
ホルモンの乱れは、髪が育つ期間である成長期を短縮し、抜け毛を引き起こします。
ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなどはホルモンバランスを崩す要因になるため、注意が必要です。
抜け毛が多いけど禿げない理由

抜け毛が増えたからと言って、必ずしも禿げてしまうわけではありません。
毛根が健康であれば髪は再び生えてくるため、一時的に抜け毛が増えても、元の状態に戻るからです。
抜け毛が多いけど禿げない理由について、以下で解説していきます。
毛周期が正常であるため

毛周期が正常であれば、抜け毛が増えても髪は再び生えてきます。
髪の成長は、髪が生えて育ち、抜けるというサイクルを繰り返しているのが特徴です。
- 成長期
 - 退行期
 - 休止期
 
そのため、毛周期が乱れていない限り、一時的に抜け毛が増えたとしても、自然に回復していきます。
健康な毛根を保っているため

髪が生えてくる場所である毛根が健康であれば、抜け毛が増えたとしても、禿げることはありません。
毛根には、髪を作る毛母細胞や毛乳頭組織があり、血液から髪の元となる栄養素を吸収、使用しています。
毛根が健康であれば髪の成長に必要な栄養がしっかりと届き、健康な髪を育てることができるため、一時的な抜け毛の増加は特に問題にはなりません。
一時的な脱毛であるため

季節やストレスの影響などによる一時的な脱毛の増加は、原因を取り除くことによって改善します。
特に季節性の抜け毛では、1日に200本以上も抜けることがあり、不安になる人もいるでしょう。
しかしながら、生活を整えたり季節の変化に体が順応していくことで、次第に髪は正常な状態に戻っていきます。
男性と女性の抜け毛の違い

男性と女性では抜け毛の原因が違うため、効果的な対策や治療法も異なります。
男性の脱毛は遺伝的な要素やホルモンの影響が大きいのに対し、女性では加齢やそれに伴うホルモンバランスの変化が関係しているのが特徴です。
男性と女性の抜け毛の違いについて、以下の表にまとめ、それぞれ詳しく説明していきます。
| 男性の抜け毛 | 女性の抜け毛 | |
|---|---|---|
| 原因 | 遺伝的要因、ホルモン、生活習慣 | 加齢、ホルモンバランスの変化、生活環境 | 
| 治療方法 | 内服薬(フィナステリド、デュタステリドなど) 外用薬(ミノキシジルなど) 生活習慣改善  | 女性ホルモン(エストロジェン)補充療法 外用薬(ミノキシジルなど) 生活習慣改善  | 
男性の抜け毛の原因と対策

男性の抜け毛の主な原因は、遺伝的要因やホルモン、生活習慣などです。
特に遺伝的要因とホルモンの影響が強く、男性ホルモンのテストステロンが変化してできるジヒドロテストステロン(DHT)は、男性の体の健康に重要な役割を果たすホルモンである一方で、毛乳頭細胞を弱らせて抜け毛を促進する作用があります。
ジヒドロテストステロンの生成量は遺伝的な影響が大きいため、父親や祖父が抜け毛が多いと、その子供にも遺伝する場合が多いです。
男性の抜け毛の対策として、生活習慣を整えること、脱毛の原因となるホルモンを抑制する内服薬や外用薬による治療を受けることなどがあります。

AGAによる抜け毛は、細くて短い毛が多くなるのが特徴で、この場合には早期治療が予後を左右します。
このため、抜け毛が心配なときは自己判断で片付けずに一度医師に相談してみることがおすすめです。
女性の抜け毛の原因と対策

女性の抜け毛の主な原因は、加齢に伴うホルモンバランスの変化によるものです。
女性ホルモンであるエストロゲンは、肌や髪のハリ・ツヤ、自律神経を整える作用があり、女性の健康には欠かせないホルモンです。
エストロゲンの分泌量が加齢に伴い減少すると、髪の成長サイクルが乱れたり、細く弱くなることから抜け毛の原因になります。
対策としては、エストロゲンを外部から補充するエストロゲン補充療法や生活習慣を整えることなどがあります。
抜け毛を予防するシャンプーの方法

抜け毛を予防するためには、毎日のシャンプーの方法が重要になります。
間違った方法でシャンプーを続けていると、頭皮の環境が悪くなり、抜け毛の増加につながります。
ここでは、STEPごとに抜け毛を予防するシャンプーの方法についてまとめました。
抜け毛が多く気になっている人は、参考にしてみて下さい。
予洗い
38度前後のお湯で、髪と頭皮をしっかりと濡らします。
これにより、シャンプーの泡立ちが良くなるだけでなく、頭皮の汚れを浮かすことが可能です。
シャンプーを塗布する
自身の毛量に合わせて適量のシャンプーを手に取り、手のひらで馴染ませてから髪全体に塗布します。
頭皮を指の腹で優しくマッサージするようにシャンプーを泡立てながら洗うと、良いでしょう。
頭皮環境を乱さずに髪を洗うことができます。
すすぎ
38度前後のお湯で、優しく丁寧にシャンプーを洗い流します。
シャンプーなどの薬剤が頭皮に残ると炎症の原因になるため、丁寧に洗うことが大切ですが、洗いすぎると必要な皮脂まで洗い流してしまうことがあるので、時間をかけすぎないとよいでしょう。
トリートメントの塗布
髪の中間から先端にかけてトリートメントを塗布します。
トリートメントが頭皮に残ると毛穴のつまりなどの原因になることがあるため、髪だけに付けるように注意しましょう。
すすぎ
シャンプーを洗い流すときと同様に、優しく丁寧にすすぎます。
タオルで髪をしっかりと拭いてから、ドライヤーをかけます。
タオルで事前にある程度乾かすことにより、ドライヤーの時間を短縮することができ、熱ダメージを減らすことが可能です。
必要に応じて、オイルや美容液などの補助的な薬剤を使用すると、よりダメージを減らすことができます。

抜け毛が以前よりも明らかに気になるときには、セルフケアで様子を見るよりも一度医師の診察を受けることがおすすめです。
AGAの場合には、早期発見・早期治療でより良い予後が期待できます。不安を抱えて日々を過ごすよりも現状をはっきりさせた方が今後のためになるでしょう。
【危険?】抜け毛が多いときのAGAチェックポイント

男性で抜け毛が増える原因は、男性型脱毛症(AGA)によるものです。
お風呂場の排水溝や枕元をふと見た時に、抜け毛が多くなってきたと感じた場合は、AGAの可能性を疑う必要があります。
ここでは、抜け毛が多いときのAGAチェックポイントについてまとめました。
関連記事▶頭頂部の薄毛を治す方法|髪型や育毛剤についても紹介
抜け毛の本数

一日の抜け毛の本数は、平均50~100本程度とされています。
そのため、それ以上の抜け毛がある場合は、頭皮環境が乱れたり、AGAが進行している場合があります。
抜け毛が急に増えたと感じたら、注意が必要です。
毛根の太さや色

健康な毛根が白っぽくふっくらとしているのに対し、AGAが進行すると、毛根が細く、黒っぽくなります。
毛根が弱っていると、健康な髪が生えず、弱く抜けやすくなることがあります。
抜け毛が気になる人は、抜けた髪の根元をよく観察するようにしてください。
髪の太さ

AGAが進行すると、髪が細く弱くなります。
一般的に、髪が細くなる症状は、AGAの初期に見られやすいと言われています。
進行すると薄毛や抜け毛の原因にもなりますので、早めの対策が必要です。
抜け毛が多いに関するよくある質問

ここでは、抜け毛が多いに関するよくある質問について回答しました。
抜け毛の多さについて気になっている人は参考にしてみてください。
よくある質問
季節性、環境の変化などによる一時的な抜け毛では、頭皮環境自体が健康であれば再び髪は生えてきます。
そのため、抜け毛が多くても必ず禿げてしまうわけではありません。
血行を促進したり、頭皮環境を整えることにより、抜け毛を防ぐシャンプーがあります。
個人の髪や頭皮の状態に合わせて、適切な商品を選ぶことが大切です。
確率は高くはありませんが、10代でもAGAを発症する場合があります。
AGAは遺伝的な影響が大きいため、気になる人は早めの対策をおすすめします。
一般的に、春と秋が抜け毛が増えると言われています。
生活環境が変化する人が多い、気候の変化による髪のダメージの蓄積などが理由として挙げられます。


