日本人男性の3人に1人が悩む薄毛問題。
10代や20代前半で発症する若ハゲも、決して珍しいことではありません。
「若いから大丈夫」とそのままにせず、早めに手を打つことがカギになります。
こちらでは、若ハゲの基本情報や前兆に加えて、若ハゲの原因や効果的な対策をわかりやすく解説します。
麴町皮膚科・形成外科クリニック理事長
苅部 淳

当院では皮膚科、形成外科疾患の一般治療に専門医が対応致します。
ニキビ、アトピーや皮膚腫瘍、けがはもちろんのこと、傷跡やニキビ跡・毛穴、しみやたるみなど美容医療で見た目の健康を取り戻し、いつまでも美しく健康でありたい方のサポートをさせていただきます。
苅部 淳理事長詳細プロフィール
メディア出演:Youtuberヒカルさんのチャンネル
著書:未来を変えるEthical Mind
経歴
- 順天堂大学医学部卒業
- 東京大学附属病院形成外科 入局
- 埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
- 福島県立医大付属病院 形成外科
- 寿泉堂総合病院 形成外科
- 山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
そもそも若ハゲとは?

実は、10代や20代前半でも薄毛に悩む人は少なくありません。
しかし、若いからこそ、正しい対策を行えば薄毛の改善が期待できます。
最初に若ハゲの原因を理解して、自分の状況を知ることからスタートしましょう。
10代~20代前半で薄毛の症状が現れることを若ハゲという
若ハゲとは、10代〜20代前半の男性に見られる薄毛症状のことです。
20代では12%が薄毛を自覚せずに進行させてしまうことが多く、ストレス、遺伝、栄養不足が原因となるケースが増えています。
若いから大丈夫と油断せず、普段から薄毛ケアを心がけましょう。
高校生でも若ハゲに悩む人増加中!
日本人男性の約30%が薄毛や抜け毛に悩んでおり、最近では、高校生でも若ハゲに悩む人が増えています。
多くの原因が、不規則な生活習慣や過度なストレス、ホルモンバランスの乱れです。
高校生に限らず、生活習慣を整えて、ストレスケアすることは薄毛対策の基本といえるでしょう。
若ハゲの原因の大半はAGA
若ハゲの主な原因はAGA(男性型脱毛症)で、日本人男性の約30%が発症すると言われています。
ジヒドロテストステロン(DHT)という物質が毛根に悪影響を及ぼすことが、AGAの原因です。
男性ホルモンの一種で、テストステロンが変化してできる物質です。
DHTは毛根の受容体と結びつき、毛の成長サイクルを短縮させるため、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちてしまいます。
特に遺伝的に薄毛になりやすい人は、DHTの影響を受けやすく、髪のボリュームが減少する傾向があります。
父親や祖父が薄毛の場合、若い年齢で発症するリスクが高まります。
AGAは放置すると進行するため、育毛剤など何かしらの治療を行わないといけません。
まずは自分の現状を把握して、AGA進行レベルに応じて治療を始めましょう。
若ハゲの原因は主に5つ

誰もが若ハゲやAGAのリスクがあるのか気になるはず。
以下の項目を確認してみましょう。
家族にハゲてる人やAGAの人がいる
薄毛やAGAは、80〜90%の確率で遺伝すると言われています。
特に父方や母方の家族に薄毛の人がいる場合、その遺伝子を引き継ぐ可能性が高くなります。
遺伝的要素で、頭皮がDHT(ジヒドロテストステロン)に対して敏感になり、薄毛が進行しやすくなるのです。
残念ながら、遺伝による影響は避けられませんが、早期に治療を始めて進行を遅らせたり、改善することに着目しましょう。
ホルモンバランスの関係
男性ホルモンの一種であるテストステロンが、DHTに変換されると、髪の成長サイクルが短くなります。
DHTは毛根に作用し、成長期の髪が早期に休止期へ移行してしまうため、髪が細く、抜けやすく感じるようになるでしょう。
特にホルモンバランスが乱れると、DHTの影響がさらに強まるため、生活習慣を整え、ストレスを軽減することが大切です。
頭皮の乾燥やフケが多いドライ肌体質の人
ドライ体質の人は、頭皮の乾燥によってフケが発生しやすく、毛根に負担をかけます。
乾燥した頭皮は血行不良を引き起こし、髪に十分な栄養が届かなくなるため、薄毛が進行しやすくなります。
- 頭皮のタイプ…ドライ肌には保湿成分、脂性肌には洗浄力が強すぎないもの
- 髪の悩み…育毛成分や低刺激のシャンプーがおすすめ
- 成分表…アミノ酸系の洗浄成分がおすすめ
また、頭皮のバリア機能が低下することで、炎症や痒みが起こりやすいため適切なケアが必要です。
以下のポイントを参考に、保湿ケアや適したシャンプーを使用して、頭皮環境を整えましょう。
睡眠負債を抱えている人
睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を減少させ、毛母細胞の活動を抑制します。
毛母細胞は、髪の毛の成長を司る細胞で、活性に細胞分裂を繰り返すことで髪を形成します。
成長期には毛母細胞の分裂が活発で、太く健康な髪が育ちますが、加齢やホルモンバランスの乱れによって分裂が抑制されると、髪が細く抜けやすくなります。
睡眠不足が続くと、毛母細胞が十分に機能せず、髪の成長が遅れる原因となります。
質の高い睡眠は、髪の毛を健康に育てるために必要なピースになるでしょう。
飲酒・喫煙・暴飲暴食の習慣がある人
喫煙に含まれるニコチンは血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させます。
そのため髪の毛に必要な酸素や栄養が届かず、髪が弱くなりやすいです。
飲酒は、肝臓でアセトアルデヒドという有害物質に変換され、これがホルモンバランスを乱し、髪の成長に悪影響を与えます。
どうしても辞められない人は、意識して量や頻度を減らすように心がけましょう。
10代〜20代の若ハゲの前兆

若ハゲは第一印象に直結するため、多くの若者が不安を感じています。
早期にAGAのサインを知り、正しい対策をとって髪の健康を守りましょう。
将来の不安を軽減するために、専門クリニックの力を借りるのも一つの手です。
不安を感じたら1人で悩まず、専門医に相談してみましょう。
毛にハリ・コシがなくなる
薄毛が進行すると、髪にハリやコシが失われることがあります。
自分では気づきにくいため、行きつけの美容室に相談するのがおすすめです。
専門家に自分の髪の状態をチェックしてもらうことで、薄毛の問題に気づくことができます。
髪のハリやコシは健康的な髪の証であり、これが失われると見た目にも影響が出ます。
まずは周囲の人の意見を参考にして、自分の髪の状態を確認してみましょう。
抜け毛の量が異常に増える
薄毛のサインは、抜け毛の量が異常に増えることです。
通常、1日に抜ける髪の本数は50〜100本程度。
朝起きた時や髪を洗った時に大量に髪が抜けていれば、早めにAGAクリニックに相談しましょう。
抜け毛が増えることは、髪の成長サイクルに問題が起きている場合があり、早期の対応が髪を守る第一歩です。
髪のセットがまとまらない
AGAの初期症状の一つに、髪の軟毛化があります。
髪をセットしようとしても、まとまりが悪くなったと感じたら要注意です。
髪がセットしづらいと感じたら、生活習慣やヘアケアの見直しを行い、専門クリニックに相談しましょう。
早めの治療で、髪の健康を取り戻す手助けができるかもしれません。
10代~20代の若ハゲの対策方法

10代~20代の若ハゲ(AGA)は正しい対策を取れば、進行を抑えることができます。
以上の、生活習慣改善や髪にやさしいケアはもちろん、専門クリニックでの相談もおすすめです。
自分でできる習慣をマスターして、将来の薄毛を予防しましょう。
過剰にストレスをためない
ストレスが溜まると血流が悪くなり、髪に必要な栄養が行き渡りにくくなります。
しかし、現代社会では、完全にストレスのない生活を送るのは難しいものです。
ストレスを溜めすぎないためには、リラックスする時間を確保し、適度な運動や趣味を楽しむことが効果的です。
気分転換を意識的に取り入れることで、薄毛の進行を防ぎやすくなるでしょう。
栄養バランスのいい食事をとる
高カロリー・高脂質な食べ物や添加物は、髪に悪影響を与えるため控えるようにしましょう。
血行を悪化させ、過剰な皮脂の分泌を増やし、頭皮環境を悪化させる原因になります。
特に、コンビニや外食が多い方は、添加物が多く含まれるため注意が必要。
髪にいい栄養素として、亜鉛、ビタミンB群、そして鉄分などがおすすめです。
後に、この栄養素が含まれる食べ物や簡単レシピもご紹介しますので、食生活を見直す参考にしてください。
生活習慣の乱れを正す
睡眠不足や不規則な生活は、髪の成長サイクルを乱す原因です。
規則正しい生活を送ることで、体全体の健康を保ち、髪にもいい影響を与えます。
そこで、今すぐできる生活習慣の見直し3選にチャレンジしてみましょう。
- 毎日同じ時間に寝起きする
- 過度な飲酒や喫煙を控える
- 湯船に浸かる
十分な睡眠を確保することで、成長ホルモンが分泌され、髪の再生を促します。
過度な飲酒や喫煙を控えて湯船に浸かることのポイントは「血行を良くすること」です。
血行が良くなると、髪の毛根に栄養がしっかりと届き、髪の成長が期待できます。
さらに髪に必要な成分が供給されやすくなり、健康的で強い髪が育ちます。
頭皮をマッサージなどのケアをする
頭皮マッサージは、血行を促進し、毛根に栄養を行き渡らせる効果があります。
具体的には、以下の手順を参考にしましょう。
- ぬるま湯で頭皮をしっかり濡らす
- シャンプーを手のひらで泡立て、頭皮全体に塗布
- 指の腹で円を描くように優しくマッサージするように洗う
- シャンプーが残らないように十分すすぐ
10代~20代の若ハゲを治すなら早期治療をしよう

薄毛に悩む方にとって、AGA専門クリニックは救世主となります。
10〜20代の薄毛は、早期治療がカギです。
若いうちに行動すれば、歳を重ねてもおしゃれを楽しむこともできます。
受診を先延ばしにすると、薄毛が悪化し、治療が難しくなる可能性も。
薄毛の悩みはデリケートな問題で相談しづらいですが、健康的な髪を手に入れる一歩を踏みだすために、薄毛が気になったらAGAオンライン診療クリニックを利用してください。
若ハゲの対処法についてよくある質問は?

若ハゲに悩んでいる方は、日々のケアや治療法に不安や疑問が尽きないはず。
ここでは、こういった誰もが知りたい疑問に答えていきます。
上記のような疑問から、自分に合ったケア方法を知り、適切なアプローチで自信をつけましょう。
高校生のM字ハゲの治し方は何ですか?
高校生のM字ハゲはAGAが原因であることが多いです。
専門クリニックでの治療をおすすめしますが、金銭的な面で治療が難しいため、自分でできる対策をしましょう。
バランスの良い食事や十分な睡眠を確保し、頭皮マッサージや市販の育毛シャンプーの使用がおすすめです。
AGA以外でも若ハゲになる原因はありますか?
若ハゲの原因として、ストレスや栄養不足、睡眠不足が考えられます。
これらの対策として、適度な運動やリラックスできる時間を持つことが効果的です。
また、髪に良いビタミンB群や亜鉛を含む食品を積極的に摂ることで、髪の健康をサポートします。
高校生の抜け毛・若ハゲは気にし過ぎですか?
高校生の抜け毛や若ハゲは気にしすぎる必要はありません。
多くの場合、一般的なホルモン変動が原因であり、時間と共に改善することが多いです。
生活習慣を見直し、健康的な生活を送ることで髪の状態も自然に整っていくでしょう。
将来禿げる男性の特徴は?
将来禿げるかどうかは遺伝的な要素が大きく影響しますが、脂っぽい頭皮や不規則な生活習慣も関係します。
これらのリスクがある場合、早めに頭皮ケアや健康的な生活習慣を取り入れることで、薄毛の進行を抑えることができます。
ハゲになるとうつ病になりますか?
髪の悩みがストレスとなり、精神的な負担がうつ病に繋がることもあります。
そんな時は、まず信頼できる人に悩みを打ち明けることが大切です。
相談しづらい環境にいる場合でも、カウンセリングやメンタルヘルス専門のサポートを受ける方法もあります。
また
さまざまな情報が溢れている現代社会では、若ハゲに悩む方は多くなっています。
まずは1人で悩まず、正しい情報をチェックして、必要があれば専門医に相談してみましょう!
まとめ
若ハゲに悩んでいる方でも、正しい対策を知ることで改善は可能です。
ただし、AGAは進行性の症状ですので早めのケアが必須になります。
薄毛が気になり始めた時が治療を始める時です!
生活習慣の見直しや適切な治療を行い、元気な髪と自信を取り戻しましょう。