傷跡
擦り傷や切り傷、ニキビや手術によるキズが治ると、キズあとが残ることがあります。一般的に深いキズほど目立つキズあととなり、美容的に問題となります。
浅いキズでも面積が広いとやはり目立つキズあとになることがあります。最初は赤かったキズが、時間が経つにつれ肌色から白色に近づいていくのが普通の経過で、このようなキズあとを「成熟瘢痕」といいます。一般的に成熟瘢痕の治療は、単に見た目の問題ですので、健康保険を適用しての治療ができないことが多いです。
深いキズは肥厚性瘢痕となることが多いですし、キズが関節や首など、体が動くと引っ張られる場所にできると、ほとんどのキズが肥厚性瘢痕となります。肥厚性瘢痕は炎症がなかなか引かないキズあとと考えるとよろしいかと思います。関節のキズはいつでも引っ張られますので、炎症がその都度おこり、なかなか炎症が引きません。完全に炎症が引くまで、1年から5年くらいかかることもあります。
ケロイド
キズあとには、肥厚性瘢痕よりも炎症が強いものがあり、それを「ケロイド」といいます。ケロイドの発症にはケロイド体質関与が大きく、遺伝することもあります。肥厚性瘢痕やケロイドは、熱傷や外傷、毛のう炎、手術創やBCG、ピアス穴などからできます。皮膚は表皮と真皮から出来ていますが、この真皮の深い部分にキズができると発症します。ニキビでも皮膚の表面近くで生じた浅いものではケロイドになりませんが、毛穴の毛根近くで生じた深いものではケロイドになります。
治療
1)飲み薬
2)塗り薬
3)貼り薬
4)安静・圧迫・固定具
5)注射
6)レーザー
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苅部 淳Karibe Jun理事長
- 略 歴
- 順天堂大学医学部卒業東京大学附属病院形成外科 入局埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教福島県立医大付属病院 形成外科寿泉堂総合病院 形成外科山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長東京大学附属病院 精神科
- 専 門
- 日本形成外科学会形成外科専門医日本抗加齢学会専門医日本医師会認定産業医
- 専門分野
- 形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。