鼻の形や高さでお悩みの方へ【鼻尖形成術】の効果

「鏡を見たときに鼻の丸みにまず目がいく」「鼻が低くて顔全体に立体感がない」「鼻の穴が大きくて目立つ」など、鼻の形や高さ、鼻穴の大きさに悩む人は多いのではないでしょうか。こうしたケースでは、鼻先を引き締めてシャープにし、鼻の穴を縦向きに引き上げる「鼻尖形成術」が推奨されます。この記事では、鼻尖形成術の概要や得られる効果、ダウンタイムやリスクについて紹介していきます。

鼻尖形成術とは

年齢を重ねることで頬や首にシワやたるみが目立つようになっていきます。こうしたシワやたるみを改善する最も有効な方法は手術です。シワやたるみを改善する手術はフェイスリフトと呼ばれます。フェイスリフトはアンチエイジング手術の中で最も代表的なものです。眼の位置や鼻の造作を変化させるなど、見た目を別人のように変化させるものではないので、社会的リスクが低いことが特徴といえます。シワやたるみを改善することで、5年前、10年前の自分の顔の輪郭を取り戻し、若返ることを目的として行う治療法です。

鼻尖形成術とは、鼻尖部(鼻先)の形や高さを整えて細くシャープにする手術で、鼻の形や鼻穴の大きさを調整したい場合に適しています。鼻は顔の中央にあり、鼻の形や高さは顔の印象は大きく印象付けます。日本人は鼻の形の基になる尾翼軟骨が外側に発達しているケースが多く、いわゆる「団子鼻」で悩む人も多いです。鼻を高く、シャープにすることで顔全体がすっきりとした印象になるほか、鼻先と下あごを結ぶ「Eライン」のバランスも整うため、理想的な横顔を手に入れることも夢ではありません。

 

鼻尖形成術では尾翼軟骨の一部や周辺の余分な脂肪を除去し、最後に左右の尾翼軟骨を中央で縫合して鼻尖をきゅっと引き締め、鼻穴を縦長にします。手術内容や鼻の形などによって、鼻の穴の内側から行う「クローズ法」か、両鼻の中央部から行う「オープン法」のいずれかで実施。クローズ法は切開した傷跡が外側から見えないことや、手術中に鼻のバランスを見ながら施術できることが利点といえるでしょう。オープン法の場合も切開するのは数ミリなので、傷跡は小さく目立たない程度です。手術方法や鼻のデザインのついては事前にカウンセリングを行って決定します。

鼻の高さを出したい場合や鼻尖にきれいな尖りを出したい場合は、尾翼軟骨の一部や耳の耳介軟骨を移植する「自家組織移植法」を行う場合があります。耳介軟骨を入れる位置を調整することによって、鼻先を下に向けたり、高くしたりすることが可能です。鼻の整形手術といえば人工の軟骨(シリコンプロテーゼ)を入れて鼻を高くする方法を思い浮かべる人も多いでしょう。手術で使われるシリコンプロテーゼは安全性が高いものですが、体にとっては異物なので、遺物反応(異物反応)が起きてしまう場合があります。その点、耳介軟骨は自分の体の組織なので異物反応が起きにくいのも特長です。挿入後も自然な仕上がりが期待できます。

ダウンタイム

鼻尖形成術の手術時間は1~2時間程度で、日帰りで行うことができます。ダウンタイムは1週間程度と考えておくとよいでしょう。腫れは数日から1週間程度、内出血は1~2週間程度で徐々に収まっていきます。術後5日程度は患部をテープやギプスで固定し、軟骨を定着させます。この期間は、患部を濡らしたり、刺激を与えたりしないように気を付けてください。シャワー入浴のみにして洗顔は行わないなど、就寝時は仰向けに寝て圧力をかけないようにします。飲酒や喫煙も1週間程度は避けたほうがよいでしょう。抜糸は約1週間後に行います。メイクは患部以外の場所であれば当日から行うことができますが、術後1週間程度はしっかりとした洗顔が難しいので手軽に落とせるメイクにとどめておいた方が無難です。

耳介軟骨を切り取った後、耳の軟骨は再生します。ただし、時間がかかることを理解しておきましょう。また、耳介軟骨を入れるときには鼻の皮膚を伸ばす必要がありますが、鼻が短く皮膚の面積が少ない場合は伸ばせる高さに限界があり、無理をすると鼻への負担が増して全体のバランスを損なう結果になりかねません。希望するデザインと元々の皮膚の量などがマッチするかどうかをカウンセリングで確認しておきましょう。妊娠中や授乳中の人は、鼻尖形成術を行えません。

鼻尖形成術を行った後は鼻詰まりが起きやすくなります。尾翼軟骨を中央で縫い合わせることで鼻穴が狭くなることと、手術で鼻の中の粘膜が腫れることが原因です。3~6カ月程度で腫れが引くと徐々に改善されていきます。また、手術の後は、鼻尖の尖りをはっきりと感じられないこともあります。これは、皮膚がむくんだり、脂肪を除去した部分の傷を治すために瘢痕組織ができて盛り上がったりすることによるものです。4~6カ月程度でむくみが引いて患部の状態が落ち着いてくると、ほとんどの場合で徐々に気にならなくなります。尾翼軟骨を縫い合わせるため鼻尖が硬くなり、違和感を感じるケースも。場合によっては縫い合わせた糸をほどくなどの処置を行います。鼻尖形成術のダウンタイムは1週間程度ですが、患部の状態が完全に定着するまでには3~6カ月程度必要だと考えておくとよいでしょう。

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監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

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