鼻中隔延長術の方法
鼻中隔延長術では、まず、鼻中隔に軟骨を移植する施術を行って鼻先を延ばします。鼻中隔とは鼻腔(鼻の内部)を左右に分ける仕切りの壁です。一方、軟骨とは弾力性を持つ骨のことで、鼻中隔延長術の移植では耳介軟骨、鼻中隔軟骨、肋軟骨などを使用します。軟骨を移植したら続けて行われるのが、延長した鼻先に鼻翼軟骨(びよくなんこつ)を固定する作業です。鼻翼軟骨とは鼻の穴を囲むようにある、鼻先の柔らかくなった箇所の軟骨を指します。鼻翼軟骨を縫い付けて、希望のデザインになるように形を整えたら手術は終了です。移植で使用する主な3つの軟骨
鼻中隔延長術の移植に使用される軟骨の1つである耳介軟骨は耳の裏側にある軟骨です。耳介軟骨には、柔らかいがゆえの変形のリスクがある反面、必要量を十分に確保しやすく、採取するときの負担が少ないというメリットがあります。さらに、採取時には耳の裏を数センチメートル切開するだけであるため傷跡が目立ちません。一方、鼻中隔の軟骨である鼻中隔軟骨は必要量を確保しづらいというデメリットはありますが、薄くて強度が高い点から施術では使いやすい軟骨とされています。そして、耳介軟骨や鼻中隔軟骨を採取できなかった場合に使用されるのが、肋骨と胸骨を結び合わせている肋軟骨(ろくなんこつ)です。肋軟骨は採取しやすく強度が高い点は魅力ですが、鼻に使用するには硬すぎること、将来曲がってしまう可能性があること、採取したときの手術跡が胸部に残るといったデメリットがあります。 鼻中隔延長術は鼻先や鼻筋を理想に近づける効果が期待できる施術です。理想に向けてデザインを細かく調整しやすい点が特徴で、移植によって、鼻先の向きや長さ、大きさ、鼻の高さなどを比較的自由に作りやすくなっています。また、インプラントのような人工的な部品を体内に入れることをせず、施術を受ける本人の組織を移植するため、移植による異物反応のリスクがない点も魅力です。さらに、理想の鼻の形の半永久的な維持にも期待が持てるため、その後の経過や状態に問題がなければ、定期的に手術を繰り返す必要がありません。 ただし、下記のようなデメリットや副作用、注意点もあるため、知っておきましょう。鼻中隔延長術のデメリット
鼻中隔延長術は先述したようなさまざまな効果が期待できる施術である分、手術による負担が大きく、ダウンタイムが長い点はデメリットです。ダウンタイムとは施術をしてからもとの日常生活に戻れるまでの期間をいいます。ダウンタイムは人によって異なりますが、際立った症状が見られる期間は1~3週間後くらいまでであることが一般的です。その後は徐々に良くなり、3カ月程度経過すると手術した箇所も落ち着いてきます。ただし、時間がかかる人の場合にはなじむまでに6カ月程度かかることもあります。鼻中隔延長術の主な副作用
術後は傷口が赤くなったり、痛みを感じたりする可能性があります。また、施術の際に鼻の粘膜を剥がすため、粘膜が腫れて鼻づまりが起き、鼻呼吸がしにくくなるケースも少なくありません。そのほか、腫れや内出血、傷跡が硬くなるといった症状が起こる場合もありますが、通常であれば、月日の経過とともに落ち着いてきます。ただし、内出血が長引いたり、ひどい痛みやしびれが生じたり、化膿、知覚異常、そのほか、不安な症状が出た場合には、医師などに診てもらったほうがよいでしょう。術後の注意点
術後の状態を悪化させず、きれいな仕上がりにするためには、ダウンタイムの過ごし方に気を付けなければなりません。術後1週間程度は血流を良くする飲酒や入浴、激しい運動は控える必要があります。洗顔やシャワーは当日も禁止です。鼻に負担をかけるメガネの長時間の着用やうつぶせで寝ることも、施術を受けた後1カ月程度は避けなければなりません。鼻の状態が安定するまでは、鼻を触りすぎたり力や刺激を与えることがないように十分な注意が必要です。関連ページ
監修医師
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苅部 淳Karibe Jun理事長
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- 略 歴
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順天堂大学医学部卒業東京大学附属病院形成外科 入局埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教福島県立医大付属病院 形成外科寿泉堂総合病院 形成外科山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長東京大学附属病院 精神科
- 専 門
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日本形成外科学会形成外科専門医日本抗加齢学会専門医日本医師会認定産業医
- 専門分野
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形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。
参考情報・出典
- 日本皮膚科学会 — 医師の認定団体・治療指針発行
- PubMed (National Library of Medicine) — 世界最大の医学文献データベース
- 厚生労働省 — 医療・保健政策の公式情報
- 日本医師会 — 医師の代表的職能団体
監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
各病院での臨床経験を経て形成外科専門医取得
2019年 麹町皮ふ科・形成外科クリニック 開院(千代田区市ヶ谷)
2021年 BIOTOPE CLINIC 白金 開院(港区白金)
資 格
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本抗加齢学会 専門医
日本医師会認定産業医
アラガン社 ボツリヌス注射・ヒアルロン酸 VST認定医
受 賞
東京大学形成外科 最優秀賞(2016年)
日本形成外科学会 優秀賞(2018年)
ASPS(アメリカ形成外科学会)優秀演題発表(2018年)
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)/日本皮膚科学会








