- 同じ場所に何度も繰り返しできてしまう
- 毎日スキンケアも頑張っているのに、なかなか良くならない
- 鏡を見るたびにニキビが目に入って気分も落ち込む
ニキビとは
思春期から現れはじめ、20代30代と年齢を重ねても、できる場所を変えながら度々現れるニキビに、長いこと悩まされている方が多いのではないでしょうか。 私たちにとって身近なニキビ、実は、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気なのです。 できる原因もひとつではなく複雑な病気の為、個人の判断でケアをすると悪化の原因になることも。 ニキビは皮脂腺や毛包という毛の根元にある袋に炎症が起きている状態です。 額、頬、フェイスラインに現れることが最も多く、同じ場所に繰り返し出来ることで慢性的に悩みを抱える方も少なくありません。 また、頭皮や首、背中、おしりなどにもできることもあります。 この場合、常に髪や衣服による刺激を受ける為、顔にできるニキビに比べて完治するまで時間が必要になります。ニキビができても、気になりにくい箇所ではありますが、放っておかず早めの受診をおすすめします。 痕に残さずキレイに完治する為にも、ニキビは早めの治療がおすすめです。ニキビの種類
ニキビの種類は「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」「黄ニキビ」「紫ニキビ」と進行状況や状態によって5種類に分けられます。炎症のないニキビ
・白ニキビ(閉鎖面疱) 毛穴に皮脂や老廃物が詰まって白くぽつんと見える初期のニキビが白ニキビです。 毛包が広がり、ニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖し始めます。 炎症が起きていないので、痛みはありません。 肌のターンオーバーを促すことで、黒ニキビに進行するのを防げますよ。 ・黒ニキビ(開放面疱) 白ニキビが進行し、毛穴が開き肌表面に先端が黒くなったニキビが出てきます。これが黒ニキビです。 詰まった皮脂や老廃物が酸化することや、皮膚の内側にあるメラニンが見えることで黒く見えます。 黒ニキビも炎症が起きていないので、ほとんど痛みはありません。炎症のあるニキビ
・赤ニキビ(炎症性面疱) 白ニキビが悪化した状態が赤ニキビです。アクネ菌の活動が活発になり、炎症を引き起こす段階です。 見た目にも目立つようになり、治りにくくなってきます。 個人差はあるものの、強い痛みを感じる方が多いのもこの赤ニキビからです。 手で触れたりせず、髪があたらないように気を付けるなど、刺激を防ぎ清潔に保つことで、黄ニキビに移行するのを防ぐことができます。 なるべくなら、ひどくなる前に赤ニキビの段階で手を打ちたい所ですね。 ・黄ニキビ(膿疱性面疱) 赤ニキビがさらに悪化し、ひどい炎症を起こしている状態が黄ニキビです。ニキビが化膿して、黄色い膿(うみ)がたまり発疹が黄色く見えるのです。 黄ニキビの肌内面は、毛包の外に広く炎症が広がっており、ニキビ周辺も痛みを感じるようになります。 繰り返してしまうと、クレーターのようなニキビ痕になる事もある為、患部に触ったりせず清潔に保ちながら治療を続けましょう。 悪化の原因になるので、自分でつぶして膿を出すのは絶対にやめてくださいね。炎症後のニキビ
・紫ニキビ 炎症後の赤みが、色素沈着しようとしている、または内出血をしていて紫っぽく見えるのが紫ニキビです。 炎症のある赤ニキビや黄ニキビの段階で自分でつぶしたり、治療せずに放置すると、紫ニキビやニキビ痕となって完治まで時間がかかってしまいます。 クレーターのような凹凸のあるニキビ痕になってしまうと、自然に消えることはなく、レーザーなど特別な治療をしない限り無くなることはありません。 炎症のあるニキビに移行してしまった場合は、医療機関の受診が安心ですね。ニキビの原因
ニキビができる原因は3つあります。- 過剰な皮脂の分泌
- 皮脂や角質による毛穴の詰まり
- ニキビの原因菌(アクネ菌)が皮膚内で増殖
二キビができるまでと経過
ニキビはどのような経過で進行していくのでしょうか。 ニキビの種類と合わせて経過を見てみましょう。 ①過剰に分泌された皮脂や、ターンオーバーが滞り厚くなった角質が毛穴に詰まり始めます。 ②白ニキビ 毛穴が詰まってアクネ菌が増え始め、毛包が大きくなってきます。 ③赤ニキビ 大きくなった毛包の中でアクネ菌が増殖し、好中球という物質が炎症を引き起こしながら、毛包の外にまで広がり始めます。 ④黄ニキビ 炎症を引き起こす好中球がさらに広がり炎症範囲も広がると同時に、痛みも増してきます。 ⑤紫ニキビやニキビ痕 悪化した状態で放置をすることで、ニキビの状態によっては紫ニキビになったり、ニキビ痕として残ってしまうことがあります。 赤ニキビや黄ニキビになると重症度も高くなってきます。 痛みも強く感じる場合は、我慢せずに早めの診察をおすすめします。病院での治療
ニキビは身近すぎて病気という言葉がピンと来ませんね。 90%の人がニキビになったことがあるにもかかわらず、病院の診察を受けるという方は、全体の12%程度にすぎません。 放っておいても治る場合もあるので、ニキビができたら必ず受診が必要というわけではありませんよね。 しかし、化膿していたり、同じところに繰り返しできてしまうなど、いつもと様子が違うと感じる時は診察を受けることをおすすめします。 悪化したり、痕に残してしまわない為にも、早めの治療が肝心ですね。保険診療によるニキビ治療
ニキビは尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気なので保険診療の対象になります。 診察ではニキビの状態の確認の他、日常生活に関する質問もされます。 原因が見えてくることで、根本的な改善が見込めるからです。 暴飲暴食によるニキビなど原因が一時的なものであれば、食生活の見直しと治療を継続することで完治しやすいのですが、 女性の場合は、生理周期の乱れなどを確認することで、ホルモンバランスの乱れや婦人科疾患などが原因と考えられる場合に、医師が気付き、婦人科の診察を勧めることもあります。 皮膚科でのニキビに直接の治療と、婦人科での潜在的な原因に対する治療を並行して行なうことで、根本原因の解決に繋がり、繰り返してしまうニキビ連鎖を断ち切ることができるのです。 また、ストレスが原因で繰り返してしまうニキビも、診察により自身のストレスに気が付き、ストレスの原因を避けたり、意識的にリフレッシュするなど、向き合い方が変わることで改善が期待できます。 このように、診察で原因を探ることにより、肌表面だけでなく、内面や精神面にひそむ原因を理解し、できてしまったニキビの治療だけでなく、ニキビに悩まない状態に改善していくことができるのも、診察を受けるメリットになります。 最近ではネット上で受診して、ニキビに効く薬を処方してくれる皮膚科も増えましたが、炎症を起こしている場合、皮膚科に行って実際にニキビの状況を見て診断してもらうと安心です。 悪化してしまったニキビや、難治性ニキビなど、投薬のみで改善するには時間を要してしまう場合もあります。しかし、医師の診断のもと状況に合わせて進めていくので、安心して治療に専念することができますよ。保険診療と自由診療
ニキビの保険治療は、炎症を起こしてしまっているニキビの治療と新しいニキビができないように肌を整えていく効果のある処置や投薬が保険適応になります。 紫ニキビのような炎症後の色素沈着や、ニキビ痕の凹凸の治療は、美容目的のため保険適応外の自由診療となります。 美容皮膚科ではピーリングやレーザーなどの自由診療の治療と組み合わせて、状態に合わせた治療も可能です。 痕を残さない為に、保険診療に自由診療の処置をプラスしたり、できてしまったニキビ痕を目立たなくする処置を自由診療で受けられます。 より効果が感じられて、少しでも早く治るなら嬉しいですよね。 自由診療の治療内容については、希望や状態に合わせての治療となりますので、医師と相談して納得の上で行なってくださいね。ニキビとは
ニキビの種類別の治療例一覧白ニキビ
- スキンケア指導
- 保湿剤+アダパレンゲル(ディフェリン)または過酸化ベンゾイルゲル(べピオ)の処方
- ケミカルピーリング(自由診療)
黒ニキビ
- 面皰圧出術
- スキンケア指導
- 保湿剤+アダパレンゲル(ディフェリン)の処方
赤ニキビ
- 内服または外用の抗菌薬の処方
- アダパレンゲル(ディフェリン)または過酸化ベンゾイルゲル(べピオ)の処方
- アダパレンゲル(ディフェリン)+塩化ベンゾイルゲル(エピドュオ)の処方
- 過酸化ベンゾイルゲル(べピオ)+クリンダマイシンゲルの処方(ドュアック)
- 漢方薬の処方
- ケミカルピーリング(自由診療)
- イオン導入(自由診療)
- フォト治療(自由診療)
黄ニキビ
- 内服または外用の抗菌薬の処方
- 漢方薬の処方
紫ニキビやニキビ痕
- トランサミン、ユベラ、シナールの処方(自由診療)
- ケミカルピーリングやレーザー治療(自由診療)
ニキビ治療に処方される内服薬
抗生物質 (内服)
炎症の強い赤ニキビや黄ニキビが多発している場合は抗生物質を内服します。 (ビブラマイシン、ミノマイシン、ロキシスロマイシン) 症状によって異なりますが、内服期間は1ヵ月から3ヵ月程度です。 ニキビの炎症は常在菌であるアクネ菌が増殖し、脂肪酸をつくりだすことで起きています。 抗生物質は、アクネ菌の殺菌や、脂肪酸をつくる働きを抑制し炎症を落ち着かせてくれます。 ニキビの炎症が中等から重症の場合に処方されます。 注意点- 妊娠、授乳中、妊娠の可能性のある方は使用できません。
- ビブラマイシン、ミノマイシン・・・カルシウム、マグネシウム、鉄剤、ワルファリン(抗凝血薬)など飲み合わせに注意が必要。
- ロキシスロマイシン・・・エルゴタミン系の片頭痛治療薬とは併用禁止。テオフィリン(喘息の薬)、ワルファリン(抗凝血薬)は飲み合わせに注意が必要。
- 抗生剤は全身に作用するお薬です。副作用としてまれに、下痢や腸炎、不整脈、めまいなどが起きる場合があります。服用後、異常を感じた場合は早急に医師に相談してください。
トランサミン
トランサミンはトラネキサム酸という名前で聞き覚えがあるのではないでしょうか。 トランサミンは抗プラスミン作用で炎症の鎮静効果の高い医薬品で人工的なアミノ酸の一種です。 皮膚の炎症を抑える効果の他に、メラニンを生成する細胞であるメラノサイトの増殖を抑制する働きがあります。 もとは蕁麻疹などアレルギー治療に用いられましたが、最近ではシミ、そばかすなどの美白効果を求め、美容のために服用する方も多くみられます。 注意点- 副作用の起こりにくい薬だといわれていますが、まれに、食欲不振、吐き気、下痢、皮膚のかゆみなどの副作用が起こることも確認されています。
- 血栓ができやすくなるため「トロンビン」という止血薬との併用は禁忌です。
シナール
シナールの主成分は「アスコルビン酸(ビタミンC)」と「パントテン酸(ビタミンB5)」です。 アスコルビン酸(ビタミンC)はコラーゲンの生成を促しハリのある美肌に導くだけでなく、抗酸化作用により細胞をダメージから守ります。また、メラニンの生成を抑制する効果があるので、炎症後のニキビの色素沈着も防いでくれます。 アスコルビン酸の吸収を促し、効果を高める役割をしてくれるのがパントテン酸(ビタミンB5)です。 シナールは新陳代謝を促進し免疫力も高めるため、風邪などの予防も期待できるという嬉しい効果も。 ビタミンCは尿と一緒に流れてしまいやすいので、継続的に服用することで効き目を実感できるようになります。 注意点- 安全性の高いビタミン剤のため、副作用の起こりにくい薬だといわれています。
ビタダン配合錠
ビタミンB1、B2、B6、B12を含み、 お肌のターンオーバーを促進し、皮脂分泌をコントロールする働きのあるお薬です。 ニキビ予防や紫ニキビなど色素沈着に効果が期待できます。 皮膚や粘膜を健やかに保つ働きのほか、ビタミンB2やB6は炎症の抑える効果、 ビタミンB1やB12には疲労回復効果もあります。 注意点- まれに副作用として、過敏症、かゆみ、発疹、悪心などが起こることが確認されています。
ユベラ (内服)
ユベラはビタミンEを含み、血流を改善する作用のあるお薬です。 血行が良くなることで、ターンオーバーを整え、シミやそばかすを改善します。 ニキビが色素沈着してしまった時や、美肌のためにビタミンEを摂取する美容目的で服用します。 ユベラには内服のほか、外用薬もあります。 ユベラ軟膏はビタミンEとビタミンAを含んでおり、皮膚を保護する効果があります。皮膚の乾燥を改善します。ニキビ治療というよりも、ひどい乾燥の治療の際に処方される薬です。 注意点- ビタミンEには男性ホルモン分泌作用があります。マルチビタミンのサプリメントなどを服用している場合は、ビタミンEが含まれていないか確認し、過剰摂取にならないよう注意が必要です。
- ユベラは脂溶性です。ビタミンが体内に蓄積されていくため、長期間の多量の服用は中毒症状のリスクがあります。
- まれに副作用として、便秘や下痢、胃部不快感などの副作用が起こることが確認されています。
ニキビに効く漢方
西洋医学の処方薬に比べると、即効性はありません。 体質に合わせて処方された漢方で体のバランスを整えることで、免疫力を上げ、症状を改善していきます。 漢方薬は副作用も少なく、長期に服用する場合も安心です。慢性的に繰り返すニキビにお悩みの方の根本改善にも適しています。荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)
余分な熱を冷まし、気の巡りを良くします。 首から上の炎症を抑えてくれる、膿(うみ)を排出する、血流を良くする効果のある生薬が配合されているので、ニキビの炎症を抑えるのに効果があります。 注意点- 甘草(カンゾウ)の過剰摂取を防ぐため、一緒に飲む漢方薬や薬に、甘草(カンゾウ)やグリチルリチンが含まれていないか確認してください。
清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)
顔の熱や炎症を鎮めて、皮膚病の病因を発散する働きのある漢方です。 赤ニキビの炎症を抑えるのに効くといわれています。 顔に赤みがあり、油分の多い人のニキビ治療に向いています。 同じく炎症を抑える効果のある荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)よりも、苦みが控えめで飲みやすいという特徴があります。 注意点- 甘草(カンゾウ)の過剰摂取を防ぐため、一緒に飲む漢方薬や薬に、甘草(カンゾウ)やグリチルリチン(グリチロン)が含まれていないか確認してください。
- 副作用として肝障害の報告例があるようです。
- 妊娠中、または可能性のある方は医師に相談してください。
十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
男性ホルモンを抑制する働きがあり、膿がたまっているニキビに効果があります。 余分な水分を排出し、じくじくと化膿してしまったニキビの炎症を鎮めます。 注意点- 甘草(カンゾウ)の過剰摂取を防ぐため、一緒に飲む漢方薬や薬に、甘草(カンゾウ)やグリチルリチン(グリチロン)が含まれていないか確認してください。
- まれに、副作用として発疹、発赤、かゆみ、蕁麻疹、食欲不振などが起こることが報告されています。
外服薬
ディフェリンゲル(アダパレン)
細胞が角質細胞になるのを抑制する働きのほか、角質剥離(ピーリング作用)で、ニキビの原因となる毛穴の詰まりを解消するニキビ治療の塗り薬です。 とくに、炎症を起こす前の白ニキビや黒ニキビに効果を発揮します。 赤ニキビにも作用し、緩やかにニキビを減少させます。 現にあるニキビの治療だけでなく、お肌のターンオーバーを正常化して、ニキビのできにくい肌状態に整えていきます。 ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)と似た効果がありますが、ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)でかぶれた経験のある方に処方されることが多いお薬です。 また、有効成分として含まれるアダパレンは、ビタミンA誘導体と似た作用を持つため、美肌効果も期待できます。 半年以上継続使用した方の中にはキメが整い、毛穴が目立たなくなったという症例もあるようです。 抗炎症薬と聞くと、ステロイドが含まれているのでは?と心配される方もいますが、 ディフェリンゲル(アダパレン)にステロイドは含まれていません。 使い方 1日1回(夜)、洗顔後に患部に適量を塗布。塗布後は手を洗ってください。 注意点- 使いはじめから2週間は、ヒリヒリとした痛みを伴う赤み、皮むけ等の症状が現れます。
ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)
炎症を引き起こすニキビの原因菌(アクネ菌やブドウ球菌)を殺菌・除去し、赤ニキビの腫れや炎症を改善するニキビ治療の塗り薬です。(抗菌薬) 角質を柔らかくし、角質剥離(ピーリング作用)の効果もあるので、白ニキビや黒ニキビ、繰り返すニキビ肌の改善も期待できます。 炎症性、非炎症性のニキビ全般に効果があります。 抗菌薬ですが、耐性菌をつくらないので、長期間の外用も心配ありません。 使い方 1日1回(夜)、洗顔後に患部に適量を塗布。塗布後、手を洗ってください。 注意点- 使いはじめから2週間は、ヒリヒリとした痛みを伴う赤み、皮むけ等の症状が現れます。
- 紫外線の影響で肌が過敏になりやすいので、塗布部分が日光に当たらないように注意してください。
エピデュオ(アダパレン、過酸化ベンゾイル)
アダパレン、過酸化ベンゾイル二つの有効成分を配合したニキビ治療の塗り薬です。 白ニキビ、黒ニキビが炎症して赤ニキビに進行するのを防ぐ効果があり、ニキビの減少に高い効果が期待できます。 アダパレンが角質をできにくくし、過酸化ベンゾイルが毛穴のつまりを解消、内部の殺菌と炎症を抑えます。 そうなると、最初からエピデュオを処方してもらう方が良さそうに思えますが、そうではありません。 ディフェリンゲル(アダパレン)やベピオゲル(過酸化ベンゾイル)は使用して2週間〜1ヵ月ほどの使い始めにはかゆみなどの刺激があるお薬です。 最初からどちらも使ってしまうと、副作用によるものなのか、アレルギー性のかゆみなのか判断ができなくなってしまいます。 もしアレルギーだった場合は、すみやかに使用を中断し治療しなければなりません。 そのため、安全性に考慮して、まずはディフェリンゲル(アダパレン)で治療を始めることが多くあります。 使い方 1日1回(夜)、洗顔後に患部に適量を塗布。塗布後、手を洗ってください。 注意点- 使いはじめから2週間は、ヒリヒリとした痛みを伴う赤み、皮むけ等の症状が現れます。
- 紫外線の影響で肌が過敏になりやすいので、塗布部分が日光に当たらないように注意してください。
デュアック配合ゲル(過酸化ベンゾイル、クリンダマイシン)
過酸化ベンゾイル、クリンダマイシンの二つの有効成分を配合したニキビ治療の塗り薬です。 角質剥離(ピーリング作用)で毛穴のつまりを解消し、内部の殺菌と炎症を抑える効果のある過酸化ベンゾイルと、 アクネ菌などニキビの原因菌の増殖を抑える抗生物質のクリンダマイシンの働きで、 より高い抗菌力と抗炎症力が見込めるお薬です。 ニキビ全般に効果がありますが、とくに炎症の強い赤ニキビや黄ニキビの治療に適しています。 使い方 1日1回(夜)、洗顔後に患部に適量を塗布。塗布後、手を洗ってください。 注意点- 使いはじめから2週間は、ヒリヒリとした痛みを伴う赤み、皮むけ等の症状が現れます。
- 紫外線の影響で肌が過敏になりやすいので、塗布部分が日光に当たらないように注意してください。
- 冷蔵保存の必要があるお薬です。
顔以外にできるニキビ
顔以外に繰り返しできるニキビに悩まされる方も増えています。 ニキビは、頭皮や背中、おしり、首、耳など皮脂分泌の多い場所なら、至るところに現れますよね。 その中でも、背中のニキビは年齢や性別に関係なくでき、治りづらいという点から、悩んでいる方が多いように感じます。 背中ニキビだと思っていたら、ニキビと似ている他の症状だったということがあります。 代表的なものが「マラセチア毛包炎」です。 マラセチア毛包炎とはカビの一種であるマラセチア菌が増殖し、ニキビに似た赤みのある吹き出物ができる皮膚の病気です。 かゆみをともなうこともあります。 マラセチア毛包炎が疑われる場合はニキビ治療の抗菌薬だけではなく、抗真菌剤の塗り薬を外用して治療をしていきます。ニキビ痕ができてしまったら
ニキビは一度痕になってしまうと、その治療には時間も費用もかかってしまいます。 痕として残さないためにも、早め早めの治療が肝心です。 しかし、思ったよりも悪化してしまったり、年齢を重ねると治癒に時間がかかったりして、予期せずニキビが痕になって悩んでしまうこともありますよね。 大丈夫です!継続した治療は必要ですが、目立ちにくくできますよ。紫ニキビや黒ずんで色素沈着してしまっているニキビ痕
炎症が落ち着いた後も、なかなか消えない紫ニキビや、すでに色素沈着してしまったニキビ痕はトランサミン、シナール、ユベラを服用し、お肌のターンオーバーを促進していくことで改善していきます。 また、ケミカルピーリングで外面からお肌のターンオーバーを整えることも効果的です。 紫ニキビやニキビ痕の治療は美容目的のため、保険適用外の自由診療となります。クレーターのようにで凹凸があるニキビ痕
凹凸のあるニキビ痕は肌表面を整える治療をしていきます。 肌表面を整える治療は、ケミカルピーリングやレーザー治療、フラクショナルレーザー、ダーマペンなどがあり、これらは美容皮膚科で自由診療で受けることができます。 美肌治療の美容医療は日々進化しているので、今後さらに効果の高い治療も期待できるでしょう。治療の効果を高めるためには日常生活も見直してみて
治療後もニキビができにくい生活スタイルに整えることでニキビに悩む時間がぐっと減りますね。 どのようなことを意識したら良いのでしょうか?食生活
バランスの取れた食事を心がける
皮膚は28日周期で生まれ変わっています(ターンオーバー)。 今の食事がこれから先の肌の状態を決めるといっても過言ではないはず。 たんぱく質、ビタミンAやビタミンC、食物繊維をバランスよく摂りましょう。 ニキビ対策にとくに良いと言われているビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEもあわせて摂取すると内側からのニキビケアもできますよ。- ビタミンB1:豚肉や昆布、玄米に多く含まれる
- ビタミンB2:魚介類やレバー、卵に多く含まれる
- ビタミンE:オリーブオイルやアボカド、アーモンドに多く含まれる
腸内の善玉菌を増やして栄養の吸収率アップ
肌によい栄養素をしっかり届けるためにも、腸内環境を整えることも大切です。 腸内の悪玉菌が増殖すると有害物質が多くつくられます。血液に流れた有害物質が肌荒れを引き起こすと言われています。 ヨーグルトや味噌などの発酵食品は腸内の悪玉菌を減らして善玉菌を増やしてくれるのでおすすめです。 また、海藻やキノコ類に含まれる食物繊維も便通が良くなり、腸内環境の改善に効果的です。 善玉菌の多い健康な腸内環境に整えて、食事の栄養素をお肌に届けましょう。 ニキビの改善だけでなく、美肌も目指せます!ストレス
ストレスはニキビや肌荒れの大敵です。 ストレスを感じると、体はストレスに対抗するためにアドレナリンを分泌します。 その際にビタミンCが多量に消費されてしまうのです。 ニキビの改善や美肌のために摂取しているビタミンCが、ストレスが原因でお肌に届く前に足りなくなってしまうなんて嫌ですよね。 ストレスを完全に無くすことは難しいですが、自分のストレスに気が付くこと、自分なりの解消方法などを見つけておくことが大切になってきます。 ストレスと上手く向き合えるようになると、日々のモヤモヤを感じにくくなります。 ストレスが原因だったニキビが減ってくると、ニキビができるストレスも減るという好循環が生まれます。睡睡
質の高い睡眠は、肌の再生に欠かすことができません。 睡眠中には「成長ホルモン」と「睡眠ホルモン」が分泌されており、この2つのホルモンが肌の再生の鍵をにぎっています。成長ホルモン
成長ホルモンは疲労回復に欠かせないホルモンで、肌の再生にも欠かせません。 日中、紫外線や外部の様々な刺激によってダメージを受けた肌細胞を修復、再生してくれます。 肌のターンオーバーも正常に整えてくれるのでニキビの改善にも重要な働きがありますね。 以前は22時~深夜2時頃に、この成長ホルモンが分泌されるので「お肌のゴールデンタイム」と言われていましたが、 最近では、ゴールデンタイムは個人ごとに異なり、寝付いてから3~4時間に成長ホルモンが分泌されることがわかってきました。睡眠ホルモン
睡眠ホルモンはメラトニンと呼ばれています。 睡眠の質を上げ、成長ホルモンの分泌を促してくれるのです。 また、肌の老化の原因である活性酸素を除去してくれる嬉しい効果もあります。 メラトニンの分泌は深夜1時〜3時に多くなります。 この時間に成長ホルモンも分泌している深い睡眠状態になっていると、肌の再生の効果が高まります。日付の変わる0時までには、毎日就寝することがおすすめです。 メラトニンは体内時計を整える役目もあります。 夜中に強い光を浴びると、メラトニンの分泌は抑えられてしまいます。 夜間にしっかり分泌させるためにも、朝しっかり光を浴びることや適度な運動が大切です。 15〜30分程度のウォーキングでも十分効果がありますよ。 ぐっすり眠ることで疲れも取れて良いことばかりなので、ぜひ軽いウォーキングを日課にしてみてください。ニキビの治療 Q&A
- ニキビはつぶした方が早く治るというのは本当ですか?
- 病院では面皰圧出術という、中に詰まった皮脂を押し出す治療が行なわれることがあります。 これには技術が必要ですので、真似をして自分でニキビをつぶすのはやめましょう。 雑菌がついて化膿してしまったり、皮膚に傷が付いてニキビ痕の原因になってしまうこともあります。 早めに炎症を抑えるためにも、自分では触れずに清潔に保ちましょう。
- 市販の薬を飲んだり、肌のケアに気を付けていてもなかなかニキビが治りません。病院に行けば治りますか?
- 自分ではニキビだと思っていても、ニキビと異なる皮膚疾患の場合もあります。 酒さという鼻や頬に赤みや吹き出物ができる慢性の皮膚疾患は、ニキビととても良く似ています。 ほかにも、真菌性や薬剤性によるもの、顔面播種状粟粒性狼瘡など、ニキビ以外の皮膚疾患の可能性は様々です。 医師の診断を受け、適切な治療を受けることで改善が見込めます。 ニキビと診断された場合も、状況に合わせてベストな治療法が異なりますので、一度受診することをおすすめします。
- 赤いニキビがなくなったら通院はやめてもいいですか?
- ニキビの炎症が落ち着いてきて赤みがなくなってきても、自己判断で通院や服薬をやめないようにしましょう。 新しいニキビができないように、肌状態や毛穴の詰まりを改善する治療を継続した方がよい場合があります。 根本から解決できるように、医師の指示にしたがってしたがって治療を続けてくださいね。
繰り返すニキビや、炎症してしまっている時は病院での治療がおすすめです!
いかがでしたか? 私達にとって身近すぎるニキビが、意外と複雑な皮膚の病気であることに驚きましたね。 ちょっとしたお肌のできもので受診するのは気が引けてしまていた方も、痛みや不快感を我慢せず、ぜひ医師に相談してみてくださいね。 きっと、自己流よりも安全で快適に治療ができますよ。関連ページ
監修医師
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坂本 淳Sakamoto Atsushi
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- 略 歴
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2009年3月 順天堂大学医学部 卒業2009年4月 順天堂大学病院 初期研修2011年3月 同病院 研修終了2011年4月 同病院皮膚科入局、同病院大学院入学2015年3月 同病院大学院修了2015年4月 順天堂静岡病院 助教2017年5月 東京臨海病院 医局派遣2020年1月 順天堂練馬病院 准教授
- 専 門
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日本皮膚科学会皮膚科専門医
- 専門分野
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尋常性ざ瘡・アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・花粉症・乾癬・湿疹/皮膚炎・円形脱毛症・尋常性白斑・白癬・イボなど一般的な皮膚科疾患の治療、しみの治療、男性型脱毛症(AGA)の治療など。
参考情報・出典
- 日本皮膚科学会 — 医師の認定団体・治療指針発行
- PubMed (National Library of Medicine) — 世界最大の医学文献データベース
- 厚生労働省 — 医療・保健政策の公式情報
- 日本医師会 — 医師の代表的職能団体
- 日本皮膚科学会 ざ瘡(ニキビ)Q&A — 本記事テーマ関連の専門情報
監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
各病院での臨床経験を経て形成外科専門医取得
2019年 麹町皮ふ科・形成外科クリニック 開院(千代田区市ヶ谷)
2021年 BIOTOPE CLINIC 白金 開院(港区白金)
資 格
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本抗加齢学会 専門医
日本医師会認定産業医
アラガン社 ボツリヌス注射・ヒアルロン酸 VST認定医
受 賞
東京大学形成外科 最優秀賞(2016年)
日本形成外科学会 優秀賞(2018年)
ASPS(アメリカ形成外科学会)優秀演題発表(2018年)
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)/日本皮膚科学会







