顎の形でお悩みの方へ【顎プロテーゼ】とは

顔の形や印象を大きく左右する部位の一つが「顎」です。顎への整形手術で理想の横顔を手に入れたいと考える人も少なくないでしょう。いくつかの選択肢がありますが、ここでは顎に挿入するプロテーゼについて解説します。プロテーゼとはどのようなものなのか、顎に挿入する手術の方法やリスクなども解説。横顔美人になりたい人は、手術内容等を理解したうえで検討してみましょう。

顎プロテーゼとは

顎(あご)にシリコンプロテーゼと呼ばれる素材を挿入し理想の輪郭へと整える手術が、顎プロテーゼ挿入手術です。単に下顎形成と呼ばれることもあります。顎にプロテーゼを挿入すると正面からみても印象が変わりますが、特に横顔の印象が大きく変化します。いわゆる「Eライン」を整えることができるのです。EラインのEはエステティックからきており、顔を横からみた際に鼻先と下顎の先端を直線で結んだラインのことを指します。このラインの内側に唇がある、もしくは唇がラインに少し触れる程度の位置関係が理想です。この位置関係が、いわゆる横顔美人の一つの定義となっています。Eラインを含む横顔は、決して真横からみたときの印象のみを決めるものではありません。斜めからみたときの形にも影響を与えているため、Eラインを整えることは顔の印象を大きく変える要素といえるでしょう。

 

そのEラインを整える顎プロテーゼの挿入手術ですが、手術は口内の下唇の粘膜を切開し、そこから顎の骨と骨膜の間を開け、隙間にシリコンプロテーゼを差し込む方法で行われます。プロテーゼそのものは心臓の人工弁や人工関節としても使われているため、安全性は高いといわれています。大きさや形状はオーダーメイドなので、患者の希望や顎の形などに合うよう調整されます。手術そのものの所要時間は20〜40分程度です。それにカウンセリングやプロテーゼの加工の時間がプラスされると考えておくとよいでしょう。体内に吸収されてしまうヒアルロン酸の注入とは異なり、また、再手術などで取り出さない限り半永久的に理想の横顔・Eラインを保てる点がメリットです。

手術前には局所麻酔で行います。ご希望によっては笑気麻酔や静脈麻酔などを使用し、痛みを和らげることも可能でしょう。手術後、定期的な通院による経過観察が必要です。手術後はテープを張り固定するため、そのテープをはずすとともに状態などに問題がないか確認してもらいましょう。切開は口の中から行うので、顔の表面に傷跡が残ることはありません。

リスク副作用について

顎プロテーゼ挿入手術のリスクや副作用、注意点についてもしっかりと理解しておきましょう。手術なので多くの場合、痛みや腫れ、内出血を伴います。これらの症状は1〜2週間程度で落ち着くでしょう。人によっては、違和感がなくなるまで1ヶ月〜数カ月かかることもある点は頭に入れておく必要があります。プロテーゼが固定されるまでの1カ月間ほどは、マッサージやうつ伏せ、頬杖等、顎に力が加わることは避けなければいけません。歯の治療も避けましょう。

1週間程度は刺激の強い、あるいは固い食べ物も控えてください。飲酒を控えるよう指導されることもあります。1〜2週間は歯磨きもできません。口内洗浄液で歯を清潔に保つことが重要です。メイクや洗顔も、1週間程度は控えるよう医師から指導されるケースが多くなっています。そのほかの注意事項も含め、医師の指示に従いましょう。非常に可能性は低いものの、副作用として感染症のリスクがある点も押さえておいてください。切開した部分から細菌等が入り込むことで、感染症のリスクが生じます。違和感を感じた場合や、しばらく経っても腫れや痛みがひかない場合、あるいは症状が悪化してきた場合は医師に相談しましょう。

手術後のイメージ

スマートフォンなどを使えば、自分の横顔が理想のEラインとなっているかどうかの確認が可能です。顎にお悩みがあれば、ご相談ください。当院では、ベクトラ3Dシュミレーションによってお顔を正確に立体画像化して、医師と共有しながら手術後のイメージを共有することができます。
アメリカで開発されたこの機器は、専用のカメラで撮影したデータを解析し、非常に正確な立体画像を作り出すことが可能です。そのため、顎プロテーゼを挿入した際のお写真を共有することが可能です。オーダーメイドで形状を細かく調整できるプロテーゼ挿入手術は、顎の形やEラインに強いこだわりをもつ人にとって大きなメリットが感じられるでしょう。

 

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監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

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